超絶技巧と網点

いつもバンフースタッフブログをご覧いただき ありがとうございます。
帆風の豊田と申します。
まだまだ厳しい暑さが続きますが、どうぞご自愛ください。

ところで、みなさんは超絶技巧という言葉を耳にしたことはありますか?
超絶技巧とは、とびぬけて高度な技術によるパフォーマンスのことで、
主に楽器演奏のことを指すらしいのですが、アート作品でも使われたりしますよね。

以前、東京ステーションギャラリーで開催していた吉村芳生作品展に行ったことがあるのですが、
「えっ?これ写真じゃないの?」
と思うくらい実描写がすごいんです!

その絵がこちら。


これらの作品は、対象を見て描くのではなく版画の原理を応用し、
何かを介在させ描くのが特徴となっているらしいです。

具体的には、
①写真を引きのばして印刷し、細かくマス目に区切る
②1マスごとの中の濃さを10段階に分けて数値化し、マス目に数字を記入
③数字だけ方眼紙に写し取り、その上から重ねたフィルムに数値に応じた数の斜線を引いていく
ようですよ。
吉村氏曰く「誰でもできる単純作業」と語っていたらしいですが、
そのマス目の数は数万にも及ぶらしく、
考えただけでも頭がクラクラしちゃいそうですね。

こんな感じ。

人間の目とは不思議なもので、濃淡がついた斜線だけでも
遠くから見ると絵に見えちゃうんですね。
印刷でも同じですが、CMYKの色の小さな点を「網点」と言いますが、
印刷物を拡大してよーく見てみるとこの点々の集まりなんですよね。
興味がある方はぜひ見てみてくださいね!

網点の細かさは線数で表わされ、線数が高いほど網点は細かくなります。
この網点が細かいほど、高精細な仕上がりに!
通常175線が一般的な線数ですが、
帆風では200線と品質にも自信をもってご提供しております!

吉村氏のように、自分で写真みたいな絵を描けちゃうから印刷なんて必要ないよ。
という以外の方々!是非是非、帆風の印刷品質をお試しになってみてください~。
もちろん、自分の描いた絵を印刷したい!や紙以外の印刷のご相談も承っておりますよ^^

余談ですが、
今映画でやっているライオンキングのポスター(下記、3枚のうち1枚)
も実描写だったらしいですよ^^
(いました!吉村氏のように、自分で写真みたいな絵を描けちゃう方!!^^;
 四宮義俊氏の作品です)

8/11まで新宿プロムナードに飾られていたディスプレイポスター。真ん中が絵のようです!
近くまで行って見てみましたが、毛の一本一本まで確かに絵具で描かれてました~\゜Д ゜/
わたしも、こんな絵が描きたい。。。そんなことを想いつつ、筆を擱かせていただきます。


今後とも帆風をよろしくお願いします!