カテゴリー別アーカイブ: ぐっさんの簡単レタッチ術

ぐっさんの簡単レタッチ術 その24(最終回)

こんにちは!
飯田橋店の山口です。

さて、今回はこんな画像の補正を進めていますが

前回はここまで補正をしました。

大分明るくきれいになってきましたが、まだ全体的に黄色いですね!
ですので、次は画像全体に対してこのような補正をかけます。

RGB全体に対して、中間のカーブをほんのわずかに持ち上げ気持明るくして、
Bのカーブを持ち上げて黄色を減らします。

もう少し明るくてもよいかなと思いましたので、
ライト側のカーブをほんの少し持ち上げました。

そうしますと

全体の明るさや色味に関しては概ねOKですが、パンの色が黄色っぽ過ぎますので・・・

「特定色域の選択」でイエロー系の中のシアンを-4、マゼンタを+8、イエローを-37にして

うーん・・・シアンは減らさない方がリアリティがあったかも(汗)

もうかなり良くなった気がしますが、なんとなく画像が平板な感じですので・・・

クイックマスクで結構アバウトにマスクを作成して

画像の手前にあたる部分のみ中間のカーブを気持ち上げました

これで完成です!

この画像の補正に関しては、「シャドウ・ハイライト」から「トーンカーブ」、
「特定色域の選択」など7つの工程を経ています。

そうしますと結構回りくどい道筋に見えてしまうかもしれませんが、
1つ1つのコマンドは瞬間的な判断で比較的シンプルに行っています。

また、このように細かく補正をかけて行きますと、
失敗したと気づいた時の後戻りも容易ですよ!

さて、半年ほど続けさせて頂いたこの連載も今回で最後になります。
見ていただいた方には感謝の気持ちで一杯です!

今後は不定期ですが,たまに再開する機会があるかもしれませんので、
その時はよろしくお願い致します。

ではまたどこかでお会いしましょう…

ぐっさんの簡単レタッチ術 その23

こんにちは!
飯田橋店の山口です。

「ぐっさんの簡単レタッチ術」も半年くらい続けさせていただきましたが、
今回と次回でおしまいとなります。

そこで最後にまとめの意味で、一点レタッチ例を見て頂こうかと思います。

さて、こんな画像がありまして

こんな感じに補正したお話です。

これは自身の結婚式のお料理でパンが器に被せてあるスープでしたが、
試食会の時も本番も食べられなかったのが今も悔やまれてなりません・・・

まずは特に何も考えずに、軽く「シャドウ・ハイライト」を試してみます。

あまり変わって見えませんかね・・・(汗)

ところで、今回レタッチした後に描画モードの「スクリーン」を試し忘れた事に気がつき、
再度レタッチしてみましたが、結果的に省いた方が良かったので今回は使ってません。

さて、ここからが本番です。
まずはハイライトセットアップ的補正です。

黄味の強い、暗くオレンジっぽい色被りした画像なので、
Bを中心に以下G、Rの順にトーンカーブが大きく左に平行移動しています。

ここで注目していただきたい部分があります。
下の画像の赤丸の部分です。

マスクで保護して今回の補正が及ばないようにしています。
そのため、マスクを外して見てみますと色被りが補正されないまま残っています。
(マスクの色と似ていて紛らわしいですが・・・)

なぜかというと、マスクをしないで今回の補正を画像全体にかけてしまうと

お皿の一番明るい部分をハイライトに設定しましたので、
それより明るいフォークの部分が、このように調子が無くなって白飛びしてしまいます。

そこで、まずフォークの明るい部分はそのままにして、
それ以外を補正しまして、次は下のようにフォークの明るい部分以外をマスクし・・・

フォークの明るい部分だけにこのような補正をかけました

RGB全体に対して、カーブをやや左に平行移動させてハイライト側から全体的に明るくして、
BとGの中間のカーブを持ち上げてオレンジっぽい被りを押さえました。

マスクなしで補正したのが左側です。
右側は今回の例ですが、フォークの明るい部分の階調が残っていると思います。

さて、長くなりましたので今回はこのへんで
ではまた来週!

ぐっさんの簡単レタッチ術 その22

こんにちは!飯田橋店の山口です。

前回は「自動選択ツール」の概要について見ていきましたが、
今回は実際の画像で見ていきたいと思います。

こんな画像があったとして、顔の部分の選択範囲を作ってみましょう。

まずは、「隣接」の、ありとなしの違いを最初に見て見たいと思います。

まず、「許容値」を50にして「隣接」にチェックを入れて、

窓の部分をクリックしてみますと

似たような色の隣り合った部分が選択されます。

では、チェックを外して

同じところをクリックしてみますと

隣り合った部分以外にも選択範囲が作成されました。
色補正の内容に応じて使い分けると便利ですね。

さて改めまして

オプションバーの許容値を「10」に、
「アンチエイリアス」と「隣接」にチェックを入れて頬のあたりをクリックしてみますと・・・

頬の一部分のみが選択されました。

ちなみに「選択範囲オプション」ですが、
追加や削除はキーボードの「shift」と「option」を使うと楽なので、
設定は「新規」のままでもよいかと思います。

では、今度は許容値を「50」にしてみます

すると

選択される色の範囲が広がりました。

次は許容値を「20」にして

「shift」キーを押して頬の別の部分をクリックしてさらに選択範囲を追加します。

顔が大まかに選択されましたが、
自動選択ツールでの限界がきたようですのでここでツールを切り替えます。

さて、その前に・・・

現状ですと選択範囲の境界線はパッキリしていまして、
このまま補正すると切って貼った感じになってしまうので・・・

メニューの「選択範囲」の「境界をぼかす」で

今回は選択範囲の境界を、半径2pixel分ぼかしてエッジをなじませます。

そして、「クィックマスク」のボタンを押すと

選択範囲に色がつきました。

続けてクイックマスクモードでツールをブラシにして、顔の色が付いてないところを塗ります。

こんな感じに・・・

最後に画像描画モードに戻すと

顔の部分の選択範囲の完成です!

選択範囲の作り方は他にも色々あるのですが、
今回お話した「自動選択ツール」と「クィックマスク」の組み合わせなどは
簡単で中々おすすめかもです・・・

さて、「ぐっさんの簡単レタッチ術」もそろそろ終わりが近づいてきました。
次回はまとめとしての補正例をお話させていただきます。

ではまた来週!

ぐっさんの簡単レタッチ術 その21

こんにちは!
飯田橋店の山口です。

前々回は選択範囲を作る方法の一つとしてクイックマスクのお話をさせて頂きました。

今回も簡単に選択範囲が作れる方法としてもう一つ、
「自動選択ツール」についてお話しします。

adobeのユーザーガイドが判りやすいので参考にして進めていきますね。
まずは、こんな説明があります。

・自動選択ツールを使用すると、輪郭をトレースしなくても、
画像内で同じようなカラーが付いている範囲が選択できる。

・クリックしたピクセルとの近似値に基づいて、
選択するカラーの範囲、つまり許容値を指定する。

実際にやってみないと言葉だけだと判りづらいですよね(汗)
具体的な説明は次回させて頂くとして、
今回は概要のみお話させていただきますね。

まずは、ツールバーにて自動選択ツールを選択します。

すると、このオプションバーがでてきます。(CS3を例にしています)

赤わくで囲ったところが、「選択範囲オプション」です。
A.新規
B.追加
C.現在の選択範囲から削除
D.現在の選択範囲との共通範囲
となっています。

Aは・・・

選択範囲を作るたびに、選択範囲が更新されていきます。

Bは・・・

現在の選択範囲に次の選択範囲が追加されていきます。
これは、「shiftキー」を押しながら画像内をクリックしても同様のことができます。

Cは・・・

現在の選択範囲から、次に選択する範囲が削除されます。
これは、「optionキー」を押しながら画像内をクリックしても同様のことができます。

Dは・・・

現在の選択範囲と、次に選択した選択範囲の共通部分が新たに選択となります。

次は「許容値」です。

この数値が低いと、クリックした所に近い色の範囲しか選択されません。
数値が高いと、選択される色の範囲が広がります。

次は「アンチエイリアス」です。

選択範囲のエッジが滑らかになります。

次は「隣接」です。

チェックを入れますと、隣り合った部分のみが選択範囲の対象になり、
チェックを外すと画像内の全てが対象になります。

最後は「全レイヤーを使用」です。

これは、全てのレイヤーを使用して色を選択するか、
アクティブなレイヤーのみを使用するかが選べます。

以上が「自動選択ツール」の概要になります。
次回は実際の画像を例にして具体的に見ていきたいと思います。

ではまた来週!

ぐっさんの簡単レタッチ術 その20

こんにちは!
飯田橋店の山口です。

今回もクイックマスクの続きのお話です。
前回クイックマスクで選択範囲を作成しましたが、
選択範囲は「アルファチャンネル」として保存しておくことができます。

このように選択範囲があるとしまして・・・

メニューの「選択範囲」の中の「選択範囲を保存」を選びます。

そうしますと、以下のようなダイアログがでますので、
今回は「パン」という名前を付けて保存します。

RGBの画像を例にすると、初期設定でレッド・グリーン・ブルーのチャンネルがありますが、
選択範囲を保存すると以下のようにその3つのチャンネルの他に
「アルファチャンネル」という新規のチャンネルができます。

これは、例えばアルファチャンネルのアイコンをコマンドキーを押しながらクリックすると

このように再び選択範囲を読み込むことができます。

また、アルファチャンネルは下の画像のように
グレースケールの情報を持っている画像でもあるのですが

このようにアイコンの横の目玉を表示させると

このように、マスクされた部分が半透明な赤色で表示されて・・・

このようにブラシツールなどで再編集できますので、
選択範囲を保存しておくと何かと便利ですね。

簡単な選択範囲の方法から、アルファチャンネルへとお話は移ってしまいましたが、
次回はもう1つ簡単な選択範囲の作り方のお話です。

ではまた来週!

ぐっさんの簡単レタッチ術 その19

こんにちは!
飯田橋店の山口です。

色補正を行う際に特定の部分だけを補正したいといったケースがしばしば・・・。
そんな時に「選択範囲」というものを作って作業することがよくあったりします。

今回は「選択範囲の作成」の一例として、
「クイックマスクモード」でのブラシツールを使った簡単な選択範囲の作り方のお話をしたいと思います。

色補正などの作業を行う際は、下図のように「画像描画モード」で行っていますが

クイックマスクの場合、このように隣の「クイックマスクモードで編集」のボタンをクリックするのですが・・・

このとき、このボタンをダブルクリックすると

このように「クイックマスクオプション」のダイアログがでます。

今回の例では「着色表示」で「選択範囲に色を付ける」を選択しています。
次に、「表示色」の赤枠で囲った部分をクリックします。

そうしますとクイックマスクに使用するカラーを選択できるのですが、
今回は紫っぽい色にしてみました。

次に「ツールバー」のブラシツールを選択して、描画色を黒にします。

例えばこんな画像があったとして、パンの部分だけ色を変えたいという場合、

まず大きめでぼけ足のやわらかなブラシでこのように色を塗ります。

そうしますと、大雑把に塗っていますのではみ出てしまったりします。

そんな時は描画色を白にしてマスクの大きさを小さくして、余計な部分を消します。

こんな感じになりました。

これで、描画モードを「クイックマスクモード」から「画像描画モード」に戻しますと

このように「選択範囲」が作成されました。

このように選択範囲を作っておくと、
こんな感じで周りに影響を与えずに特定の部分のみ大幅に色を変えたりすることが可能になるので便利ですね!

では今回はこの辺で
続きはまた来週です!

ぐっさんの簡単レタッチ術 その18

こんにちは!
飯田橋店の山口です。

今回は「色相・彩度」のちょっと便利な使い方についてお話したいと思います。

印刷関係の色補正をしていると、RGBの画像をCMYKに変換するといった作業があるのですが、
そのまま手を加えずに変換するとうまくいかないケースがあったりします。

まずは、このようなRGBの画像があるとします。

この画像の白マルの部分、
「ウインドウ」の「情報」でCMYKモードに変換した時の数値が出ますが・・・

数値のところにビックリマークが出ています。

これは、「ここの部分の色はCMYKで表現できる色域外ですよ」という警告です。
とりあえず無視して変換するとこんな感じになります。

変換前にあった色の階調が失われて、のっぺりした感じになってしまいました。

こんな時の回避方法としては・・・
まずは「色相・彩度」のダイアログでグリーン系を選択して、
下のように画像の中の白マルの色域外警告の部分をクリックします。

そうしますと、画像をクリックした部分にあたる色域が選択されますので、
「彩度」のところに「!」が消えるまでマイナスの数値をいれます。

赤枠の中の左側が変更前で、右側が変更後の数値を示しているのですが、
今回はマイナス35を入れたところで、右側の「!」が消えました。

このように色補正をして、改めてCMYKモードに変換しますと・・・

こんな感じで変換後も色の階調が保たれますが、
かならずしもCMYKで表現できる最大の色域にはならないようで、
ちょっと彩度が落ち過ぎたと感じる事もしばしばです。

こんな時は後から微調整が可能です。
例えば「特定色域の選択」で・・・

グリーン系を選択して、反対色(補色)のマゼンタを減らして、
イエローを気持ち増やしてみますと

こんな風に変換後に鮮やかな色にすることも可能です。

今回はRGB→CMYK変換を例にしてお話をさせて頂いたのですが、
色の階調が失われてしまうと後から増やすのは困難になります。
色補正をする際も情報が必要以上に失われていないか常にチェックして作業したいですね!

次回は「選択範囲の作成」について少しお話してみたいと思います。
ではまた来週!

ぐっさんの簡単レタッチ術 その17

こんにちは!
飯田橋店の山口です。

今回も「色相・彩度」のお話の続きで、
まずはダイアログの下の方に出てくる2本のバーについてお話します。

まずは「色相・彩度」のダイアログを出しましたら、
仮に「レッド系」を選択してみますと、ダイアログの下に2本のバーが出てくるのですが・・・

下の図を見ながらお話しますと

まず、4つの黒丸で囲ったところです。
中の2つは長方形のような形をしていますが、この2つの間の色域が補正のターゲットになります。

次にその2つの長方形の外側に2つのひし形のようなものがありますが、
長方形からひし形までの色域が補正の効果が弱まっていって無くなるまでの範囲を示しています。

さらに、オレンジの枠で囲った部分を見ていただくと、
ここに「315°/345°」と「15°/45°」と示されています。

これらの数値は、はじめにお話しした4つの黒丸にそれぞれ該当しています。

ダイアログ上ではカラーバーが直線で表されていますが、
これを下の図のように色相環に置き換えてイメージしみるとより判りやすいかも知れません

これらの事は、現状の補正のターゲットになっている色域は色相環の345°~15°で、
補正の効果が弱まっていき無くなるまでの範囲が
それぞれ315°~345°、15°~45°であることを示しています。

ところで、このひし形や長方形はマウスでドラッグして位置をずらすことができまして、
それによって補正の及ぶ範囲を調整することが出来るようです。

たとえば、こんな画像があったとして

下のようにレッド系をプラス30して見ますと

このようになります。

あひるの帽子とブロックが、それぞれ黄色っぽくなりました。

今度は補正のターゲットをもっと狭い色域に限定してみますと次のような結果になりました。

下の方のカラーバーをみて下さい。
補正のターゲットを15°~45°までから、0°~30°までに変えてみたところ、
あひるの帽子の色は変わっていますが、黒丸で囲ったオレンジのブロックの色は前のままです。

個人的には色補正をかけたい範囲を限定するとなったら、
その部分だけ選択範囲を作って補正することが多いのであまり使わないのですが、
このような使い方も覚えておいて損はないかなぁと思います。

次回も「色相・彩度」のお話の続きです。
ではまた!

ぐっさんの簡単レタッチ術 その16

こんにちは!
飯田橋店の山口です。

今回は「色相・彩度」についてお話をしたいと思います。

「色相・彩度」も「特定色域の選択」と同様にわりとよく使う色調補正コマンドです。
まずはこのように

「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「色相・彩度」を選びますと、
下のようなダイアログが出ます。

「色相・彩度」では、
特定の色系の色相・彩度・明るさを調整できます。

この中の赤枠で囲ったところをクリックすると・・・

このようにポップアップメニューが出てきて、
上のマスターとレッド系〜マゼンタ系まで6つの色域を選択できます。

マスターを選択するとすべてのカラーを一度に調整できるようですが、
自分的にはこれは画像全体をちょっと鮮やかにしたい時使ったりします。

明度については、明るさ等の補正は「トーンカーブ」で行う事がメインなので、
使用頻度はあまり多くはないかも知れません。

まずは色相についてですが、ダイアログの下の方にこのようなカラーバーがありますが・・・

上のバーが補正前、下のバーが補正後の状態を示しています。
色相の数値は-180〜+180まで入力できるのですが、
この図のような感じをイメージしていただくとよいかも知れません。

マイナスにしてもプラスにしても数値を増やしていくと、
近い色相からだんだん遠い色相へと変化していきます。

試しにこんな画像があったとして

判りやすいように大幅に色相を変えてみます。

緑色のカエルの画像なので、グリーン系を選択します。
すると、赤枠で囲った所なんですが、
二個のひし形と長方形がでてきます。

次回詳しくお話しますが、
これはこのあたりの色相を編集する事を示しています。

まず色相に-120と入力してみます。
すると、カラーバーの下の部分の色が赤く変化しました。

画像は下のような色に変化しました。

今度は色相に+120と入力してみます。すると、カラーバーの下の部分の色が青紫に変化しました。

カエルの色も青紫に変化しました。

ちょっと極端な例でしたが、
「色相・彩度」のコマンドではこのようにある色域を選択して、
その色相を変化させる事ができます。
ただ、やりすぎると色調が部分的に、
もしくは広範囲におかしくなったりすることもありますので注意が必要ですね。

さて、次回は「色相・彩度」のダイアログの下のカラーバーについての説明と、
『彩度』のちょっと便利な使い方についてお話します。

ではまた次回

ぐっさんの簡単レタッチ術 その15

こんにちは!
飯田橋店の山口です。

今回は「特定色域の選択」についてお話をしたいと思います。

「特定色域の選択」は自分的には「トーンカーブ」に次いでよく使う色調補正コマンドです。
まずはこのように

「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「特定色域の選択」を選びますと、
下のようなダイアログが出ます。

この中の赤枠で囲ったところをクリックすると・・・

このようにポップアップメニューが出てきて、
上のレッド系から下のブラック系まで9つの色域を選択できます。

このコマンドはこのような特定の色域の中の、
シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの量を調節することによって色調の補正をします。
「特定色域の選択」は、CMYKの画像が主な対象となる色調補正のコマンドだとは思うのですが、
RGBでも効果があるので重宝しています。

ちなみに、下の方に「相対値」と「絶対値」とあり選択できますが、
「相対値」だと変化の量が少なく主に「絶対値」での補正が多いです。

このコマンドの主な使い道として、
「ある特定の色域の色調を鮮やかにしたい」とか「~強調したい」とかいう時などがあげられます。

例えばこんな画像があったとして

緑をもっと鮮やかにしたいとします。

ここで下の図(色相環図)を見ていただきたいのですが

グリーンとこれにに対して一番離れているマゼンタは補色の関係になっており、
グリーンを鮮やかにするには補色であるマゼンタを減らせばよいので・・・

このように、グリーン系の中のマゼンタを50%減らしてみますと

このように緑が鮮やかになりました。

次に、もっと色が沢山ある画像を補正してみます。
このような画像があったとして

「もう少し色を鮮やかにしたいなぁ」などといった時にこんな感じで補正してみます

イエロー系を例にあげますと、イエローの補色であるブルー = シアン + マゼンタを10%マイナスし、
かつイエローを5%プラスして、色の濁りを減らしつつ、対象の色を強調しています。

残りの色系についても大体このような考え方で数値を入力しました。

そうするとこんな感じになります

微妙ですが色が鮮やかになったと思います・・・

ちなみに今回の補正では、アヒルの色を変えたくなかったので、
アヒルの部分だけマスクをかけて保護しています。

このマスクについては後ですこし触れたいと思います。

では、「特定色域の選択」はこのへんで・・・
次回は「色相・彩度」についてです