秋の日は…

すっかり日が暮れるのが早くなりましたね。
恵比寿店営業、篠塚です。

まさに秋の日は釣瓶落としといった具合です。
みなさんは釣瓶落としとはご存知でしょうか?

これですよね。

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水木しげる『妖鬼化 完全版 水木しげる妖怪原画集 第3巻 中国2・近畿1 』より 「釣瓶落とし」

皆さんご存知、愛知から和歌山に広く伝わる妖怪、「釣瓶落とし」ですね。
木の上から落ちて来て、人間を襲う、人間を食べるなどといわれております。
非常に凶暴な妖怪です。
転じて秋の夕暮れは早く暗くなり、逢魔が時が長くなるため、
暗がりに気をつけるようにという意味ですね。




全部ウソです。
ホントの釣瓶落としはこちらです。

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この井戸で水を汲むやつが「釣瓶おとし」ですね。
これが井戸に落ちていくようにあっという間に日が暮れることを比喩して、

「秋の日は釣瓶落とし」

が正しい使用例です。

しかしながら秋の夕暮れは物悲しく、不気味な気がしませんか?
現代では夜道も明るいので大丈夫だとは思いますが、
みなさんも夜道にはお気をつけください。
ひょっこり現れた釣瓶落としに会って食べられてしまうかもしれませんよ。