パンフレットというのは、商品やサービスの魅力をお客様に伝えるための大切な営業ツールのひとつです。そして、その仕上がりを大きく左右するのが、パンフレットの中で使われている写真のクオリティです。そこで今回は、パンフレットに掲載する写真の撮影テクニックについて、そのポイントを詳しく解説していきます。
パンフレットに使用する写真は、ひと目でその商品やサービスの魅力が伝わるものでなくてはいけません。具体的には、以下の3つのポイントを押さえて撮影するのがおすすめです。
一般的なパンフレットでは、写真だけでなく文章で商品の詳細を説明しますが、文字ではなかなか分かりにくいのが「サイズ感」です。例えば指輪や時計、ネックレスなどの装飾品などの場合も、平面の写真ではひと目見ただけでは実寸を想像することはできません。この場合、実際に腕や指につけて撮影するだけで、お客様はだいたいの大きさを容易に把握することができるようになります。
カタログはその商品の魅力を伝えると同時に、それがどのような商品なのかが正確に伝わるものでなくてはいけません。一部分だけをアップにして撮影するのではなく、できるだけ全体像が把握できるように角度を変えて写真を撮るなどの工夫をしましょう。
写真を魅力的に見せる要素のひとつが「光の取り入れ方」です。特に商品が食べ物の場合には、光を上手に取り入れることでその商品のツヤ感をうまく出すことができるため、美味しそうな雰囲気に仕上がります。また、光の取り入れ方ひとつで写真に陰影ができるため、奥行きのある写真の撮影ができるようになります。
では、実際にパンフレットに掲載する写真を撮影する際のテクニックを詳しく見ていきましょう。
商品の魅力を伝えるためには、背景にも気を配ることが大切です。ポイントは「必要なもの以外は入れない」ということ。その商品を引き立てるための小道具などを利用することはありますが、それ以外の場合には背景に白い紙などを利用してできるだけすっきりとまとめるようにしましょう。
蛍光灯の下で撮影をすると不自然な影が写り込んでしまうだけでなく、商品の色味を正しく伝えることができません。商品写真を撮影する場合には、できるだけ自然光が入るところでレフ板などを併用して撮影するのがおすすめです。
写真を撮影する時間帯や場所、天候、光の当たり具合などによってISO感度、露出、シャープネス、コントラストなどの設定を調整するようにしましょう。
ISO感度は光をとらえる能力を表す値ですので、暗い室内などではISO感度をあげてみましょう。露出は調整することで、明るさを適正にすることができます。自動露出機能があれば、設定してみてください。シャープネスやコントラストなどは、写真を柔らかく見せたいのかハッキリ見せたいのか仕上がりに関係する項目ですので、商品のイメージによって調整するといいでしょう。
パンフレットというのはお客様に手に取ってもらい、読んでもらわなければ意味がありません。上記の内容を参考にして、お客様に魅力を伝えられる写真を撮っていきましょう。
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