パンフレットやカタログなどを作るとき、商品の写真を載せる必要が出てくることはありませんか?商品の魅力をしっかりと伝えるためには、写真の撮影方法にも工夫が必要です。今回は、商品の写真を撮影するときに用意しておきたい道具について、紹介していきます。
まずは商品を撮影するカメラを用意しましょう。撮り直しがしやすく、撮影した写真をその場で確認できるデジタルカメラがあると便利です。コンパクトタイプのデジタルカメラでも高性能な機種がありますが、本格的な写真を撮るのなら、シャッター速度や絞りなどをマニュアルで調節できるデジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラがおすすめです。
ただし、ミラーレス一眼カメラは交換用レンズの種類が少ないため、撮影する商品をさまざまな手法で撮影をしたい場合は、レンズの種類が豊富なデジタル一眼レフカメラを選ぶと良いでしょう。カメラの種類や性能によって価格は大きく異なりますが、一般的な目安としては、7~15万円ほどで購入できます。
カメラのレンズは、最低でも2種類ほど用意しておくのが理想的です。ほとんどの場合、カメラを購入すると「標準のズームレンズ」が付いてくると思いますが、それとは別に「マクロレンズ」があると、ズームレンズでは対応しづらい、アクセサリーのような小さい商品をクローズアップして撮影することができます。
マクロレンズにもいくつか種類がありますが、テーブルなどで商品撮影をする場合、焦点距離が60mmぐらいであれば幅広く対応できます。マクロレンズの相場はメーカーや焦点距離によって異なりますが、3~5万円が一般的です。
なお、カメラのレンズは、基本的にカメラ本体のメーカーと同じものでないと使えません。交換レンズを準備するときは、カメラ本体との互換性をしっかりと確認しておきましょう。
撮影ボックスは、小型の商品を撮影する際に、周りの景色や影が写り込むのを防ぐ、左右、背面を囲む箱のことです。「ライティングボックス」、「撮影ブース」と呼ばれることもあります。撮影する商品の種類によって必要な大きさは異なりますが、50cm×50cmサイズのものであれば4,000円~5,000円で購入が可能です。
撮影ボックスは白色または黒色が中心ですが、背景の色を変えることができるものや、照明器具がセットになっているものなど、いろいろな種類がありますので、用途に応じて選ぶようにしましょう。ちなみに、パイプハンガーや模造紙などを使えば、自分で簡易的な撮影ボックスを作ることも可能です。
レフ板は、光を反射することで、被写体に当たる光や影の濃淡を調節するための道具です。アシスタントなどを付けずに1人で撮影をする場合は、自立タイプのレフ板や、レフ板を立てるスタンドがあると便利です。手に持って使うレフ板は1,000円~2,000円と安価に購入できますが、白い板状のものであればレフ板として利用できるため、大きめの発泡スチロールなどで自作する方法もおすすめです。
手ブレを防ぐためにも、商品撮影では三脚を使ってカメラをしっかりと固定することが大切です。選び方のポイントとしては、可動域が広いもの、簡単に操作ができるものなどが挙げられます。一眼レフ用の三脚は1万円以下で購入できるものもありますが、安定感を重視するのであれば2万円~3万円のものを買うことも検討してみてください。
商品の存在を際立たせて撮影するためには、背景がすっきりとしていることが大切です。模造紙のような大きめの紙や布などを準備しておきましょう。商品によっては、白よりも黒い背景の方が洗練された印象に仕上がることもありますし、無地ではなく柄のある背景を合わせる方が効果的な場合もあります。そのため、背景用の紙や布は、白、黒をはじめ複数用意しておくと良いでしょう。
いきなり商品を撮影するのではなく、準備を整えてから商品撮影を行うと、見違えるほどに写真のクオリティが上がります。上記の内容を参考にして、商品撮影に必要な道具をあらかじめ準備しておきましょう。
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