雑誌やポスターなどの印刷物やウェブサイトなどを作成する際に、ぜひ知っておきたいのが「フォントのジャンプ率」です。見た目のインパクトはもちろん、読みやすさにも影響する部分ですので、伝えたい情報をより効果的に発信するためにも、正しい知識を身に付けておく必要があります。そこで今回は、フォントのジャンプ率について、基本的な考え方を一緒に学んでいきましょう。
新聞や雑誌などの印刷物やウェブサイトなどでは、見出しと本文とで文字の大きさが異なることが一般的です。
「フォントのジャンプ率」というのは、こうした文字の大きさの比率のことで、ジャンプ率が高い(大きい)ものは、見出しと本文の文字サイズの差が大きく、反対にジャンプ率が低い(小さい)ものは、その差が小さくなります。
ジャンプ率は印刷物やウェブサイトのレイアウトを行う上でとても大切な要素のひとつになっているので、効果的な使い方をしっかりと身に付けておきましょう。
「フォントのジャンプ率」というのは見た目のインパクトはもちろん、読みやすさにも大きく影響する部分ですので、ターゲットに応じてうまく使い分けなければいけません。
では、ジャンプ率が高い場合と低い場合のそれぞれのイメージを具体的に見ていきましょう。
ジャンプ率を高くするとメリハリがつき、読み手に強いインパクトを与えることができます。ダイナミックで若々しいイメージになる一方で、人によっては派手で下品と感じてしまうこともあるため、ターゲットをしっかりと見極めて使い分けることが大切です。
反対に、ジャンプ率を低くすると全体がフラットに見えるため、ゆったりと落ち着いた雰囲気に仕上げることが可能です。写真の美しさを際立てたい場合や、ターゲットが高年齢層の書籍などに最適だと言えるでしょう。知的で上品な印象を与えることができる一方で、使い方によってはデザインが退屈になってしまうこともあるため注意が必要です。
では、実際にウェブサイトや印刷物のデザインをする場合、どのようにジャンプ率を調整していけば良いのでしょうか。考え方としては、「タイトル」、「見出し」、「リード文」、「本文」の順でフォントのQ数(文字のサイズ)を小さくする方法が一般的です。
ビギナーの場合は、まず本文のQ数を決定してから、全体のバランスを見てジャンプ率を決めていく方法がおすすめです。ただし、極端にジャンプ率を高く、または低くしてしまうと、読みづらいと感じてしまう方もいます。デザインにとらわれすぎて、伝えたい情報が読み手に伝わらないといった事態に陥らないように気を付けてください。
ジャンプ率はデザインのイメージに大きく影響する部分です。ウェブサイトや印刷物などを作成する際には、上記の内容を参考にして、ジャンプ率を上手に使い分けていきましょう。
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