社会人になると、さまざまな場面で名刺を交換する機会があります。名刺はお互いの名前や連絡先を交換するためのツールですが、実はそのデザインによっても相手が受ける印象というのは大きく変わってくるものです。そこで今回は、相手に好印象を与える名刺を作るための、色選びのコツについて詳しく紹介していきます。
ひと昔前までは白い用紙に印刷するのが定番だった名刺ですが、近頃では企業のイメージに合わせて挿し色を添えたり、用紙の色をカラーにしたりするケースも増えています。色にはそれぞれイメージがあって、私たちの心理に与える影響もさまざまです。それを上手に活用することで、ビジネスツールとして効果的な名刺を作成することができます。代表的な色の持つそれぞれのイメージは、一般的には以下のようなものです。
名刺の色を配分するときには、最も面積が広い「メインカラー」と、メインカラーを補う「サブカラー」、メインカラーとサブカラーとは彩度や明度が異なる「アクセントカラー(挿し色)」の3つの要素に分けて考えることが大切です。理想的なバランスとしては、メインカラーが70%、サブカラーが25%、アクセントカラーが5%という割合です。自分が相手に伝えたいイメージの色をメインカラーに選ぶようにしましょう。
では、実際に名刺をデザインする際の色選びのコツを具体的に見ていきましょう。
「コーポレートカラー」というのは、その企業を象徴するイメージカラーのことで、ロゴマークなどに使われている色を指すのが一般的です。名刺を作成する際には、コーポレートカラーを「メインカラー」に使用すると良いでしょう。
名刺に使う文字色は、黒よりも濃いグレーの方が落ち着いて洗練された印象に仕上がります。ただし、小さいフォントの場合にはグレーだと読みにくくなってしまいますので、その場合は文字色を黒にするのがおすすめです。
黄色やピンクなどの蛍光色はインパクトが強いものの、上品さや真面目さに欠ける印象があるため、ビジネスで使う名刺にはあまりおすすめできません。黄色やピンクなどの色を使いたい場合には、蛍光色ではなく、トーンを落としたスモーキーな色にするのがおすすめです。
名刺の目的は、名刺に書かれている文字情報がきちんと相手に伝わることで、デザインを凝るあまり、文字よりも枠や装飾が目立ち過ぎてしまっては意味がありません。枠や装飾は必ず文字よりも明度の高い色を使うようにしましょう。
名刺をデザインする際には、上記の内容を参考にして配色を工夫してみてはいかがでしょうか。色選び以外にも名刺のデザインに関するご相談は、Vanfuまでお気軽にお問い合わせください。
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