年賀状を貰っていたのに1月7日までに返事が出せなかった場合や、相手が喪中のために年賀状が出せなかった場合に出す「寒中見舞い」。プライベートでは送ったり受け取ったりする機会もあると思いますが、例えば企業から取引先やお客様に寒中見舞いを送ることは、ビジネスマナー的にOKなのでしょうか。そこで今回は、ビジネスシーンにおける寒中見舞いの考え方について、詳しく解説していきます。
私たちがプライベートで寒中見舞いを出すときというのは、主に①「こちらが喪中で年賀状を出せないときの挨拶状」、②「年賀状をもらっていたのに1月7日の松の内までに返事を出せなかった場合」、③「相手が喪中の場合の年賀状代わり」というのが一般的です。では、企業の場合はどうでしょうか。企業は法人ですので喪中はありませんが、②のような状況が起きたときに、企業が取引先やお客様に寒中見舞いを出すことは、ビジネスマナー的にも問題はありません。また、暑中見舞いと同じように、企業が季節の挨拶として寒中見舞いを送ることも可能です。
では、実際に企業が寒中見舞いを出す場合、どのようなタイミングで送れば良いのでしょうか。例えば、先方から年賀状をいただいていたのに返事を送っていなかった場合には、できるだけ速やかに寒中見舞いを投函するのが理想的です。寒中見舞いを送るのは、1月7日の松の内を過ぎてから節分の2月3日までとされていますので、遅くとも2月3日までには送りましょう。
企業が寒中見舞いを送るときには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。具体的なポイントを詳しく見ていきましょう。
「寒さ厳しき折 皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか」というように、相手企業の社員の方々を気遣う一文を入れましょう。
寒中見舞いの場合、「拝啓」や「敬具」は不要です。
日付は西暦表示ではなく元号を使用します。
寒中見舞いの場合には、「、」や「。」などの句読点はつけないのが一般的です。
上記の注意点を守った上で、企業が送る寒中見舞いの文例をご紹介します。参考にしてください。
寒中お見舞い申し上げます
本格的な寒さを迎える今日この頃 貴社の皆様はいかがお過ごしでしょうか
このたびは 年頭のご挨拶をいただきましてありがとうございます
貴社には佳き年をお迎えなされた御様子 お慶び申し上げます
貴社ますますのご発展と弊社との末永きお付き合いを祈念し
本年が充実した年でありますようお祈り致しております
平成○年○月
企業が寒中見舞いを大量に出す場合には、デザインの作成から印刷までを自社で全て行うとなるとかなり大変です。年始の忙しい時期の負担を少しでも軽減するためにも、印刷会社にデザインから印刷までを依頼するのもおすすめです。
企業で寒中見舞いを送る際には、ぜひ上記の内容を参考にしてみましょう。寒中見舞いのデザインや印刷に関するご相談は、Vanfuまでお気軽にお問い合わせください。
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