老若男女を問わず、みんなで遊べるゲームの定番として必ず挙がる「トランプ」。ひとつあると、友人同士や親戚の集まりなどでも盛り上がることができていいですよね。実は、トランプはゲームや手品のツールとしてだけでなく、みんなで作るオリジナルの記念品としても、とても優秀なアイテムなんです。今回は、初めてオリジナルトランプを作る方にもわかりやすく、オリジナルトランプ作りのメリットやポイントについて説明します。
「みんなの写真を入れて、クラスや部活、サークルの記念品を作ろう」「披露宴の出席者全員の写真が入った記念品を作ろう」といった時、マグカップやトートバッグなどのアイテムを選んでしまうと、集合写真1枚しか使えず、一人ひとりの姿が小さくなって、誰が誰だかよくわからない……なんていうことになりがちです。こんな時にお役立ちなのが、オリジナルトランプです。
トランプにはジョーカー2枚も含めて54枚の札とその裏面がありますから、最大55種類のデザインを施すことができます。メンバー一人ひとりの写真を使うことができるのはもちろん、例えば絵札(ジャック、クイーン、キング)の12枚には思い出のスナップ写真を使うなど、写真の選び方自体にバリエーションを持たせても素敵です。
裏面にチームやサークルのロゴを入れたり、札の数字や種類と、出席番号や背番号、パート分けなどを合わせたりするのも気が利いています。
デザインのバリエーションが広げられるオリジナルトランプは、イラストや写真などたくさんの絵柄をひとまとめにするのにも便利です。趣味のイラストや写真をトランプにまとめれば、製本された作品集よりも手軽にたくさんのイラストや写真がのせられて、みんなと楽しく遊べる作品集が作れます。オリジナルのイラストやデザインで作ったトランプを、フリーマーケットやイベントなどで販売するのもオススメです。
また、お子さん向けの教育コンテンツ、図鑑、商品カタログ、名所案内などをのせる形で、枚数の多さを生かした情報ツールとしてトランプを活用するのもユニーク。お子さんは遊びながら覚えられるので自然と知識がつきますし、コンパクトなサイズなので大人も手に取りやすく、PR用のアイテムとしても優秀です。
オリジナルのトランプを作るとなったら、まずはどんなトランプにするか考えましょう。
なにせ裏面を除いても54種類の札がありますから、七並べのようにトランプの各札が一覧できる表を作って、どの札にどのデザイン画像を入れるか決めていくのがオススメ。記念品では特に気を付けたい、抜けや漏れ、重複などのミスを防止することにもつながります。デザインに使う画像データもオリジナルからコピーしたものを用意し、ファイル名に札のマークや数字、絵柄の情報(写っている人の名前など)を入れて整理しておくと、より安心です。
「54種類もデザインが用意できない……」という人でも大丈夫。例えば「すべてのマークで各数字の札を共通のデザインにする」と、デザインは「数字13種類×4マーク+ジョーカー2種類」で済みますし、また逆に「マークごとにデザインを決め、どの数字でも共通のデザインにする」と、デザインは「マーク4種類+ジョーカー2種類」で済みます。
また、「裏面と絵札(ジャック、クイーン、キング)だけデザインを用意して、1~10の札は既成のトランプのデザインを使う」、「裏面だけデザインを用意して、表面は既成のトランプのデザインにする」など、手持ちの素材や用途に合わせて作り方を選ぶ方法もあります。表面のデザインが決まったら、裏面のデザインのことも忘れずに考えておきましょう。
表面・裏面のデザインが決まったら、いよいよ、印刷に使うトランプのデザインデータを作っていきます。ただ、トランプのサイズに合わせて仕上がり位置を決め、1枚1枚写真を配置したり、数字やマークをのせたりしていくのは、とても大変な作業です。
そこで、オリジナルトランプ制作を取り扱っている印刷会社の多くは、グラフィックソフトやオフィスソフトでデザインパーツや画像を当てはめてデザインデータを作れる「テンプレートファイル」や、Web上に画像をアップロードしてテンプレートに配置し、そのまま入稿できる「Web編集ツール」などを用意しています。
テンプレートやWeb編集ツールがあれば、写真編集アプリでフレームを付ける感覚で、手軽にオリジナルトランプのデザインができます。実際、写真編集アプリのように既成の絵札(ジャック、クイーン、キング)と顔写真を組み合わせて“顔はめ看板”風に仕上げられるテンプレートなどもあるようです。
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