ポスティングはチラシなどの広告紙媒体を直接顧客に届ける宣伝方法です。受け取った人はほとんどの割合で全てのチラシに目を通すため視認性が高く、チラシを受け取ってすぐに問い合わせできるため即効性の高い広告でもあります。
この記事ではポスティングの特徴や配布の仕組み、効果を測定する方法について解説します。
まずはポスティングの概要について確認しておきましょう。ポスティングとは、住宅や企業のポストへ自社サービスについてのチラシや自治体で作成した案内資料を投函し、コンテンツの周知をはかる宣伝方法です。企業による新店舗開店や新サービスについてのお知らせ、自治体による制度改定などの案内に利用されます。
チラシや冊子を一軒一軒ポストに投函していくため、新聞を購読していない世帯の人にも直接アプローチできるメリットがあります。現代ではインターネットやSNSが広告宣伝の中心になりつつありますが、直接届けるため見てもらいやすく、保管して何度も目にしてもらえるので、今でも多くの企業や自治体がポスティングでの広告宣伝・案内を実施しています。
ポスティングでしか届けられない顧客層やインターネット広告との相乗効果が期待できる顧客層も一定数いるため、反響効果やメリットの大きい宣伝方法の一つと言えるでしょう。
ポスティングのメリット・デメリット、費用感について解説します。
ポストに投函されているものは一通り目を通すのが一般的ですから、高い確率でチラシを見てもらえます。
さらに、緊急性はなくても必要と感じれば保管されるため、広告を見る回数が増える可能性があります。
一方デメリットとしては、クレーム、そもそも届かないことなどが挙げられます。
また、新聞の折込チラシとの違いとして、天候やスタッフの確保の点から配布日の指定が難しい部分があります。
開店日やキャンペーン開始日に合わせた配布を行うには、ポスティング可能なスケジュールを事前に調整しましょう。そのような場合には、新聞購読層に限られますが、毎日確実に届けられる新聞折り込みで配布日を指定するのも手です。
ポスティングを効果的に利用するにはデメリットを考慮した配布戦略を立てる必要があります。
費用感としては、ダイレクトメールなどに比べて格段に費用を抑えることが可能です。ダイレクトメールの1通当たりの費用は、ハガキなら約60円、封書なら約70円が相場となっています。高額な不動産やブランド品などは特定の顕在層にDM訴求がよいでしょう。
一方ポスティングの費用については、1枚当たりの平均的な費用は約7円前後となっていますので、8分の1〜10分の1に抑えられる計算になります。飲食や洋服などは潜在層に向けたポスティングで幅広く訴求するのがよいと言えます。
ポスティングでは幅広いサイズのチラシを配布することが可能です。
配布できるチラシの種類としては、A7サイズ〜A4サイズまでのチラシ、ハガキサイズの各種ポストカード、二つ折りや十字折りのパンフレット、最大A4サイズ・8ページの冊子などがあります。
顧客層のターゲティングができるポスティングですが、具体的な配布方法の例をご紹介します。
ポスティングで代表的な配布方法としては、地域を絞ったターゲティングがあります。自社の顧客層や印刷・広告会社の実績などを参考に、見込み顧客となりそうな地域の居住者に絞ってポスティング方法を検討します。業者によっては〇〇丁目や〇〇番地など細かなターゲティングが可能なケースもありますし、地域ごとの推奨配布部数を示してくれるデータを所有している業者もあります。
ポスティングのターゲティングには様々な選択肢がありますので、ポスティングを印刷会社や広告会社に依頼する際は、どのようなターゲティングができるのか事前に確認しておくと良いでしょう。
配布の絞り込みについて、もう少し深堀してみましょう。絞り込み条件が複数ある場合、絞り方には無限の組み合わせがありますので、自社サービスに合った顧客を見つけるための条件を検討すると良いでしょう。最も分かりやすい絞り込み方法としては、既存サービスを購入してくれた顧客に近い条件で絞り込みをおこなうことです。
例えば、東京近郊に住む30代独身女性が既存顧客に多い場合、近い条件の住人が住むエリアに対してポスティングを実施します。条件としては世帯年収や家族構成、年齢や配偶関係、企業であれば産業別に配布方法を選ぶことができます。
顧客になり得る層に対してできるだけピンポイントに届くように条件を検討しましょう。新サービスの広告で自社に顧客データが少ない場合は、依頼する印刷・広告会社が持つ同業他社についての実績を参考にさせてもらうと良いでしょう。
ポスティングを実施して得られる効果やその測定方法について解説します。
ポスティングではターゲティングをして配布する顧客層を限定しているため、問い合わせ件数などの反響が新聞広告よりも得られやすい傾向があります。新聞を購読する層は年齢が高い傾向がありますが、新聞を購読していない若い年代にもアプローチできることが一因です。
また、ほとんどの人がポストに届けられたチラシを一通り確認してくれるため目につきやすいことも、反響の早さに繋がっています。
ポスティングの効果をより高めるためには、ポスティングを実施することで得られる情報を数値に落とし込んでデータとして蓄積することが大切です。問い合わせの合った顧客の情報(年齢や性別、居住エリアなど)を記録しておけば、広告の反響データを自社で蓄積することができ、独自のノウハウとして次回の宣伝に利用できます。
継続的なポスティングをおこない反響率や成約率の違いを観察することで、より効果の高いポスティングを実施することが可能になります。
反響率(反応率)は以下の計算方法で算出ができます。
反響率(%) = 反響数(件) ÷ 配布数(件) × 100
例えば、5000枚を配布して、10件の問い合わせがあった場合は
10 ÷ 5000 × 100 = 0.2%
となります。
効果的なポスティングをするには、依頼する業者の協力が欠かせません。信頼のおける業者を選ぶようにしましょう。
地域密着型の業者を選ぶなら、地域データへの深い理解があるかをチェックしましょう。自社のサービスを理解して、適切な提案をしてくれるかを確認します。また、配布後の報告方法や未配布の場合の対応まで確認しておくと、安心して依頼できるでしょう。
ネット印刷なら印刷とポスティングの両方をサービスとして提供しているため、それぞれの業者に問い合わせをする手間が省けます。ネット印刷のメリットとしては、コストを抑えつつ印刷物の仕上がりが良くなる点が挙げられます。また、ネットで手続きが完了するため配布までのスケジュールを短く設定できるなど、ストレスのないポスティングが可能です。
Vanfuではエリアごとの到達率が表示された最新のターゲティング機能をご提供しており、ポスティングのデメリットを払拭しつつメリットを活かした広告・宣伝が可能です。専用のシステムでは、地図を見ながら感覚的にターゲティングすることも可能です。
また、パートナー企業と配布禁止エリアを随時更新することでクレームへ細心の注意を払いつつ、雨の日でも着実に配布を進められるような体制を整えています。ポスティングをご検討の際はぜひご相談ください。
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