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CanvaとIllustratorの違いは?使い分け&データ変換

CanvaとIllustratorの違いは?使い分け&データ変換

本記事では、オンラインデザインツールとして人気が高いCanvaと、プロ向けのグラフィックソフトAdobe Illustratorの違いや、それぞれの使い分けの目安、さらにCanvaで作成したPDFデータをIllustrator形式に変換する方法について解説します。印刷業務での注意点もふまえ、トラブルなく入稿するためのポイントを整理していますので、ぜひ参考にしてください。

    目次

  1. CanvaとIllustratorの概要・特徴
  2. Canvaのメリットとデメリットを徹底解説
  3. Illustratorのメリットとデメリットを徹底解説
  4. Canva PDFをIllustrator形式に変換する理由と手順
  5. CanvaでPDFを作成するときの注意点
  6. まとめ

1.CanvaとIllustratorの概要・特徴

ここではCanvaとIllustratorの基本的違いと、両者を比較した際の特徴をご説明します。

Canvaの概要

Canvaは、オンライン上で動作するデザインツールです。初心者から上級者まで幅広く利用されており、テンプレートを選んだり、ドラッグ&ドロップで素材を配置したりするだけで、手軽にチラシやSNS投稿画像、ポスターなどが作成できます。

  • 特徴: オンラインで手軽に操作可能、豊富なテンプレートが用意されている
  • レイヤー機能: なし(階層的な管理やより細かいパス編集には非対応)
  • データ形式: PDFなどで出力可能だが、ベクターデータではなくビットマップ要素が主
  • 用途: SNS投稿、名刺、ポスター、簡単なチラシなど初心者向けのデザイン

Illustratorの概要

Adobe Illustratorは、ベクターデータを扱うプロ仕様のグラフィックソフトです。印刷物の制作やロゴデザイン、イラスト作成などに広く利用されています。デスクトップアプリとして動作し、拡大縮小しても劣化しない高品質なデータを扱える点が大きな強みです。

  • 特徴: ベクターデータを本格的に扱えるデザインツール
  • レイヤー機能: あり(各要素を階層的に管理し、複雑な編集が可能)
  • 用途: 印刷物のデザイン、ロゴ制作、イラストなどプロ向けグラフィック
  • データ形式: .aiやEPS、PDFなどベクターを保つ形での入稿が多い

2.Canvaのメリットとデメリットを徹底解説

Canvaは誰でも使いやすい一方で、限界や注意点も存在します。ここでは長所と短所の両面を把握し、目的に応じた正しい活用を目指します。

Canvaのメリット

まずは、Canvaのメリットを整理します。

  • 初心者にも扱いやすい操作性: テンプレートとドラッグ&ドロップ操作が中心のため、専門知識がなくてもデザインを楽しめます。
  • テンプレートの豊富さ: ポスター、名刺、SNS投稿など、目的別の洗練されたテンプレートが大量に用意されています。
  • オンライン完結: ソフトをインストールしなくても、ウェブブラウザ上で直感的に作業を進められます。
  • 共同編集機能: チームで同じプロジェクトを同時に編集できるため、共同作業・リアルタイムでのレビューが容易です。
  • 費用面のコストパフォーマンス: 基本的な機能であれば無料プランでも十分に使用可能。Proプランにすると高度な素材や連携機能も使えます。

Canvaのデメリット

長所が多い一方、Canvaには以下のような制約や注意すべき点も存在します。

  • ベクターデータとしての編集が困難: 出力したPDFは主にビットマップ要素が多く、拡大すると画質が荒れやすいです。
  • レイヤー機能がない: 複雑なデザインや細かい部分調整、パス操作ができません。
  • フォントの互換性に注意: PCへフォントがインストールされていない場合やカスタムフォントを使用する場合、PDFを開いた時に文字化けが起こるリスクがあります。
  • 印刷の専門需求には不向き: カラープロファイルの細かな設定や高解像度のオフセット印刷を前提とした調整が難しい場合があります。

3.Illustratorのメリットとデメリットを徹底解説

プロの現場でも多く使われるIllustratorは、高い表現力をもつ一方、ある程度の学習コストも必要です。

Illustratorのメリット

まずはIllustratorのメリットについて見ていきます。

  • ベクター形式で高品質: データを拡大・縮小しても劣化しないため、巨大な看板や細部を要するロゴデザインでも明瞭さを保てます。
  • レイヤー・パス管理: 各要素を階層で整理し、細かな編集や効果の付与、パス操作が思いのままにできます。
  • 商業印刷との相性:CMYKや特色、トンボ・塗り足しなど印刷に必要な機能を備えているので、入稿トラブルを大幅に低減できます。
  • ファイル形式の汎用性: .aiやEPS、PDFなどプロが扱う形式に対応しており、外部の専門業者ともスムーズに連携可能です。

Illustratorのデメリット

一方で、Illustratorを使う上で気をつけたい点も存在します。

  • 学習コストの高さ: 各ツールやパネル、レイヤー設定など機能が充実しているぶん、初心者が使いこなすには勉強や慣れが必要です。
  • コスト面: 月額または年額のサブスクリプション費用が発生するため、個人での利用には負担になるケースがあります。
  • オンラインでのコラボ機能の限定性: Canvaほど手軽に共同編集できるわけではなく、基本的に制作物をローカルファイルとして取り扱う必要があります。

4.Canva PDFをIllustrator形式に変換する理由と手順

ここでは、Canvaで作成したデータをIllustrator向けに変換する主な理由と、その実際のステップについて詳細に解説いたします。

理由1:文字化けの防止

Canvaで作ったPDFを開く際、PCに使用フォントがないと自動的に別フォントに置き換わり、レイアウトが崩れることがあります。アウトライン化することで文字が図形扱いとなり、文字化け防止やデザイン再現性の向上につながります。

理由2:印刷会社の要件

多くの印刷会社は、高品質な印刷を行うためのデータとしてIllustrator形式のベクターデータやアウトライン化されたPDFを求めます。配置要素がビットマップ状態のままでは、解像度などの点で思わぬトラブルが起こる可能性が高いです。

Canva PDFからIllustrator形式への変換手順

  1. Acrobat ProでPDFを開く

    Canvaで作成・ダウンロードしたPDFファイルをAdobe Acrobat Proで開きます。

  2. EPS形式で書き出す

    「ファイル」→「書き出し形式」→「EPS(Encapsulated PostScript)」を選択してください。書き出しの段階で文字が自動的にアウトライン化されるため、フォント崩れを回避できます。

  3. IllustratorでEPSを開く

    生成したEPSファイルをIllustratorで開きます。これで文字や図形がアウトライン化された状態になり、自由に編集可能です。

上記の工程を経ることで、CanvaのPDFをIllustrator形式として扱えるようになります。

5.CanvaでPDFを作成するときの注意点

CanvaでPDFを出力する際には、印刷会社への入稿を想定した設定や手順を踏んでおくことが望ましいです。

印刷用テンプレートを選ぶ

CanvaにはSNS投稿向けやWebバナー向けのテンプレートが多数ありますが、印刷物には専用の「印刷製品」や「ポスター」「フライヤー」などを選び、サイズ・解像度をはっきりさせましょう。CMYKモードに対応しているかも要確認です。

仕上がりサイズ設定の徹底

印刷物のサイズが看板なら大きく、名刺なら小さいなど、最終用途に合わせて正確な寸法を設定してください。サイズが合わないままPDFにしてしまうと、拡大縮小時にレイアウトが崩れる可能性があります。

PDF書き出し時に「印刷用」を選ぶ

PDF形式を選ぶ際、「印刷用」の設定があれば必ず選択し、カラープロファイルをCMYKにするなど、印刷用の容量や品質を確保した状態で書き出すことを推奨します。

フォントの問題を最小化する

PDFを開く環境に利用フォントがインストールされていないと文字化けにつながります。最終的にはAcrobatやIllustratorでアウトライン化を行うことで安全策を取れますが、Canva側でも一般的なフォントを使っておくとトラブルを減らせます。

6.まとめ

本記事では、CanvaとIllustratorの違い、Canva文件をIllustrator形式に変換する理由と具体的な方法、印刷時の注意点について解説いたしました。両ツールを併用することで、デザインの幅も広がります。

  • Canvaはテンプレート主体で初心者でも扱いやすいが、ベクターデータとしての編集や印刷向けの細部調整は不得手
  • Illustratorはプロ用のベクターデザインが可能で印刷会社との相性も良いが、学習コストや費用面は高め
  • Canvaで作成したPDFを印刷用に整備する際は、Acrobat Proを介してEPS書き出しし、Illustratorでアウトライン化された状態にする
  • 最終用途やデザインの複雑度、予算などに応じてCanvaとIllustratorを適材適所で使い分ける

ぜひ本記事で紹介した情報を参考に、制作する印刷物の用途やレベルに合わせた最適なデザインツールをお選びください。

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