封筒に文書を入れて送る際に中身が透けてしまったことや、送られてきた封筒の中身が透けていて不快な思いをしたことなどはありませんか?
一般的な封筒は黒字で宛名を書くこともあり、色は白をはじめ薄めの色が主流で、郵送料が重さによって変わってくることから、軽量化を優先して薄い紙が使われていることが多いです。そのため中身が透けてしまうことは珍しくはありません。ここではそんな封筒の透け防止について説明します。
封筒の種類の選択に関してはこちらの記事で詳しく説明しています。
>封筒の種類大全 用紙と形状とサイズについて
封筒の中身が透けてしまうと、それを扱う不特定多数の人に中身がわかってしまうことはもちろんですが、封書を郵便で送る際にはそこに住所や宛名の個人情報が記載されるわけですから、中身と個人情報が結びついた形で不特定多数の人に認識されてしまいます。
特に封筒の中身が請求書や契約書、個人情報が記載された重要書類などであれば、情報漏えいなどのトラブルへと発展する可能性もあります。何気なく送った封書が大きなトラブルの引き金とならないよう、封筒でものを送るときは、中身が透けていないかをチェックする習慣をつけましょう。
もし中身が重要書類などではなかったとしても、受け取る相手への配慮として、封筒の中身が透けないようにすることも必要です。
市販の封筒は白いものが多いですが、白は中身が透けやすい色です。一見、透けていないように見えても、光にかざしてみたら透けていた、ということもあるので気をつけましょう。また、白に準ずる薄い色味のものも透けやすい傾向にありますので、注意が必要です。
郵送料や紙代の軽減のために薄い紙で作られている場合は、濃い色味の封筒でも透けてしまう可能性があります。封をする前に透けていないかを確認しましょう。
封筒の中身が透けてしまうことのリスクを知れば、対策が必要となります。ここでは自分でも簡単にできる、透け防止策について紹介します。
白色の封筒と同様、市販の封筒によく使われているクラフト紙は、その色味から透け防止の効果があります。また強度も高く、配送の際に起きる摩擦などによって破れるリスクが低いとされており、封筒に使うのに適した紙です。
また、クラフト紙はダンボールや緩衝材、包装紙などに使われることが多く、世間的に安価なイメージもあるので、送る相手によっては使用しない方が良い場合もあります。クラフト紙でなくても、濃い色の封筒であれば中身が透けるリスクは減るので、そういったものを用意しておくことをおすすめします。
紙を折りたたんで入れる方法は、封筒の中身をわかりにくくする基本的な方法の一つです。折りたたむことで紙が重なって厚みが増すことで透けにくくなり、文字も重なるので判別しにくくなります。
送り状をつけたり、ダミーの紙を挟んだりすることで、紙を折りたたむ方法と同様に、文字を読みづらくすることは可能です。折りたたむことができない文章を送るときなどは、この方法も有効でしょう。その際には、薄い紙ではなくなるべく厚めの紙の送り状やダミー用紙を選択すると良いでしょう。
模様付きクリアファイルに入れることで、中身を読みづらくすることが可能です。模様が複雑だったり、色が濃かったりすれば、より効果が増すでしょう。ただし、クリアファイル分の重さがかさんで、郵送料が高くなることがあるので注意が必要です。
自分でできる透け防止策はありますが、その都度透けていないかの確認が必要になり、手間がかかります。特に、請求書や契約書、個人情報が記載された重要書類など送る際には、細心の配慮が必要なため、あらかじめ透け防止の加工が施されている封筒を使うことをおすすめします。透け防止の封筒には、内面に地紋が印刷してあって中身を透かして見ることができないものや、透けにくいように内側に色紙をつけたり、コーティングを施したりしたものなどがあります。
コストは何の加工もされていないものよりは高くなりますが、クリアファイルを同封することで重さが増して郵送料が上がったりすることもなく、紙を折ったりする手間も省けるので、トータルでは透け防止の封筒の方がコストカットできるかもしれません。一度、検討してみると良いでしょう。
封筒の中身が透けてしまったことで、個人情報の漏えいなど大きなトラブルを招いてしまうこともあります。普段から透け防止策を忘れずに行うようにしましょう。
個人情報などの重要情報を扱う際には、可能であれば中身が透けるリスクが低い透け防止加工が施された封筒を使うことをおすすめします。
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