同人イベントで各サークルが配布するオリジナルのノベルティ・グッズは楽しみのひとつですよね。
普段使いできるもの、オシャレなもの、会場で役に立つもの。ノベルティやグッズ欲しさに同人誌を購入することもあるほどです。
ここでは同人イベントで配るおすすめのノベルティを調べてみました!来場者の心を掴むにはどのようなものを用意すれば良いのでしょうか?
「ノベルティ」とは、もともと企業が自社や商品を宣伝する目的で無料配布する記念品のこと。
同人イベントにおけるノベルティも、やはりサークルや頒布物を宣伝する目的で制作されます。
いつも来てくれるサークルのファンの方に感謝の気持ちを込めて、また新しいファンの人にも商品を手に取ってほしい、という思いが、同人イベントでノベルティを作る大きな理由です。
基本的には本を購入してくれたときに無料配布するものですが、高額な商品のノベルティの場合、最初から本+ノベルティのセットとして料金設定して売り出すケースもあります。
また、ごく一部の売り上げの多い大手サークルの場合、税金対策の一環でノベルティを作ることもあるようです。税金として納めるより、そのお金をノベルティの経費として使い、さらなる売り上げアップに繋げる――。
気持ちよく同人活動をするための大切な工夫と言えそうです。
イベントに向けてノベルティを用意すると決めたら、来場者や購入してくれた方に喜んでもらえるような、もらって嬉しいグッズに仕上げたいですね。
来場者の目線で調査してみると「実用性があるノベルティ」と「見た目が良いノベルティ」が重要なポイントです。
実用性があるノベルティとは具体的に何でしょうか?様々な好みやシチュエーションがあるため一概には言えませんが、いくつかの場面を想像してみましょう。
例えば、夏のイベントでは「うちわ」や「冷却シート」がすぐに涼が得られて嬉しい冷却グッズです。「ハンドタオル」や「あぶらとり紙」は汗ばむ会場でもすっきり快適に過ごせます。
逆に冬のイベントでは「カイロ」が定番。いくつもらっても嬉しい「ティッシュ」も何気に人気です。
夏のイベント
冬のイベントでもらって嬉しいノベルティ
また、販売している商品に合わせてみるのもいいでしょう。ページ数の多い冊子やグッズを販売するならば、他のブースで購入した商品も持ち運べるトートバッグや不織布バッグがとても喜ばれます。
ポストカードやポスターなどのペラ物や、ページ数の少ない冊子を販売していたら、大切に持ち運べるクリアファイルがノベルティだと重宝しますね。
販売している商品に合わせたノベルティ
見た目で喜んでもらえるノベルティは、意見が2つに分かれるようです。
ひとつは「作家さんの描くイラストが入っているノベルティ」を好む意見、もうひとつは「普段遣いできる控えめなデザインのノベルティ」です。
作家性のあるイラストが入ったノベルティは、ファンにとってはこれ以上にないグッズです。かわいくデフォルメしたキャラクターよりも、フルサイズの描き下ろしキャラクターの方が比較的好まれているようです。
一方で、サークルのロゴや作品をモチーフとした創作ロゴが入ったノベルティは、やはりそのノベルティを普段使いしたいというニーズが大きいようです。さり気なくちょっとしたブランド品のように使ってもらえると嬉しいですね。
もらって嬉しいノベルティを挙げましたが、そもそもファンにとっては好きな作家さんのイラストやデザインが入っているだけで嬉しいもの。ステッカーやポストカードなど、シンプルなコレクターズアイテムも大変喜ばれます。
心を込めて制作したオリジナルのノベルティ、どうせならより多くのファンが集まるイベントで配布したいもの。
世界最大級の同人イベントである「コミックマーケット」、通称“コミケ”に参加するなら、そこで配るのも良いでしょう。ただ、コミケにはたくさんの人が集まりますが、様々なジャンルがひしめき合っているため、自分が参加するジャンルの数が多いかというと、そうとは限りません。
コミケ以外では、同じ作品や同ジャンルが集まるオンリーイベントが、ノベルティを配る絶好のチャンスです!
同じ作品が好きな人たちが一堂に会しているわけですから、好きな作品の同人ノベルティを渡したら喜んでくれる人も多いでしょう。イベントを盛り上げるための一役買うこともできるかもしれません。
また最近では、「コミックシティ」などのオールジャンルイベント内で同ジャンルのサークルで集い、共通のポップなどを掲げて行うプチオンリーイベントが人気を集めています。もしプチオンリーを主催するような機会があれば、プチオンリー開催記念の限定ロゴ入りノベルティなどを用意してみましょう!
プチオンリーに参加していただいた方を対象にくじ引きやクイズ大会など簡単なイベントを開催して、その商品としてノベルティを配るのも良いですね。
実際の同人イベントで選ばれている、特に人気の高いおすすめのノベルティをピックアップ。気になる価格や納期感をチェックしてみました。
低コスト&小ロットから注文できる「缶バッジ」は昔から人気のあるノベルティ。最近では“痛バッグ”と呼ばれる缶バッジを大量に付けたバッグを作成する人もいるなど、缶バッジの人気も高まっています。
サイズ展開も幅広く、10cm以上のビッグサイズならインパクト抜群。オーソドックスなサークル型のほか、スクエア型やハート型などさまざまな形に対応できる印刷会社も増えているようです。
ノベルティ | 料金(税抜き) | 納期 |
---|---|---|
缶バッジ25mm | 5個 ¥1,250〜 | 7日後出荷 |
缶バッジ31mm | 5個 ¥1,300〜 | 7日後出荷 |
缶バッジ41mm | 5個 ¥1,350〜 | 7日後出荷 |
バッグにつける「キーホルダー」、スマホやデジカメなどにつける「ストラップ」も、缶バッジと並んで同人ノベルティの定番です。
オリジナルデザインのチャームがユラユラと揺れて、あなたのイラストをアピールしてくれます。チャーム部分をイラストの形に打ち抜くダイカットタイプなら個性の演出もラクラク。小さく丈夫で、配布する側も受け取る側も扱いやすいのがうれしいですね。
ノベルティ | 料金(税抜き) | 納期 |
---|---|---|
キーホルダー(丸型、ハート型、ユニフォーム型) | 1個 ¥900〜 | 7日後出荷 |
ストラップ(丸型、長方形型、ユニフォーム型) | 1個 ¥1,200〜 | 7日後出荷 |
書類整理などで何かと重宝する「クリアファイル」は、実用性の高いノベルティとして人気があります。プリントできるスペースが広く、イラストやロゴを大きくアピールできるのも魅力です。
ノベルティ | 料金(税抜き) | 納期 |
---|---|---|
A4クリアファイル/デジタルオフセット印刷(小部数向け) | 100枚 ¥16,330〜 | 6日後出荷 |
A4クリアファイル/オフセット印刷(大部数向け) | 1,000個 ¥58,890〜 | 8日後出荷 |
お菓子にイラストを印刷する「プリントお菓子」は見た目にかわいらしく、食べられるので保管に困らないノベルティです。
定番のクッキーやマシュマロのほか、印刷会社によってはラムネやキャンディ、ガム、おせんべいなどさまざまなお菓子にプリントすることが可能。お菓子そのものでなく外袋に印刷する「オリジナルパッケージ」も好評のようです。
ノベルティ | 料金(税抜き) | 納期 |
---|---|---|
マシュマロ(丸型) | 50個 ¥5,700〜 | 5日後出荷 |
クッキー(丸型) | 50枚 ¥6,700〜 | 5日後出荷 |
クッキー(角型) | 50枚 ¥6,700〜 | 5日後出荷 |
クッキー(ハート型) | 50枚 ¥6,700〜 | 5日後出荷 |
大判クッキー(丸型) | 50枚 ¥19,650〜 | 5日後出荷 |
大判クッキー(角型) | 50枚 ¥14,950〜 | 5日後出荷 |
南部せんべい | 50枚 ¥4,700〜 | 5日後出荷 |
最近のイベントで見かけるようになってきたのがオリジナルのトランプです。
同人のノベルティとして無料配布するには少し高額になりますが、プレミアム感のあるノベルティグッズとして少量を制作したり、または販売用として制作されています。
共通のイラストの裏面デザインだけでも楽しいですが、トランプの数字面全種にオリジナルの印刷も可能です。
ノベルティ | 料金(税抜き) | 納期 |
---|---|---|
トランプ印刷(89×58mm) | 10セット ¥15,300〜 | 4日後出荷 |
デカトランプ印刷(117×93mm) | 10セット ¥32,300〜 | 5日後出荷 |
ドデカトランプ印刷(195×148mm) | 10セット ¥47,300〜 | 5日後出荷 |
超ドデカトランプ印刷(210×297mm(A4)) | 10セット ¥58,100〜 | 5日後出荷 |
印刷所によっても作成できるノベルティの種類が違います。様々な印刷所のHPなどを見て、自分がどんなノベルティを配りたいのかを探してみてください。そして、あなたも素敵なノベルティを作成してみましょう!
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