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印刷業界の資格とは?スキルアップに直結する8資格

印刷業界の資格とは?スキルアップに直結する8資格

印刷業界は近年、デジタル技術や自動化の進展により、大きな転換期を迎えています。従来のオフセット印刷だけでなく、オンデマンド印刷やデジタル制作の需要が拡大し、工程全体での知識や柔軟な対応力が求められるようになりました。

こうした中で注目されているのが、スキルを客観的に証明できる「資格」です。資格を取得することで、印刷や製版、DTPといった専門領域の知識を体系的に学べるだけでなく、現場での信頼性やキャリアアップにも直結します。

本記事では、印刷業界で働く方やこれから目指す方に向けて、注目されている国家資格・民間資格をわかりやすくまとめました。業務内容や目的に応じた資格の選び方から、学習方法、実際の活用事例まで詳しく解説します。

    目次

  1. 印刷業界で取得できる主な資格一覧
  2. 国家資格:現場に直結する確かな実力証明
  3. 目的別・職種別おすすめ資格チャート
  4. 民間資格:印刷とデザインの即戦力を証明
  5. 資格取得のためのおすすめ学習法
  6. 実際の活用事例
  7. 資格制度の動向と今後
  8. まとめ:資格は“スキルの見える化”

1.印刷業界で取得できる主な資格一覧

以下に、印刷業界で注目されている主要な資格を一覧形式でまとめました。

資格・分類 対象職種・おすすめ度 費用・学習期間 試験形式・コメント
印刷技能士(2級)
国家資格
印刷オペレーター
★★★★★
約19,000円
3〜6ヶ月
筆記+実技
現場で最も評価される国家資格
製版技能士(2級)
国家資格
製版・DTPオペレーター
★★★★☆
約18,000円
3〜6ヶ月
筆記+実技
DTPの基礎理解に最適
製本技能士(2級)
国家資格
製本・加工担当者
★★★★☆
約18,000円
3〜6ヶ月
筆記+実技
仕上げ工程で強みになる
DTPエキスパート認証
民間資格
DTPオペレーター・営業
★★★★★
16,500円
1〜2ヶ月
CBT+論述
印刷全体の知識を体系的に学べる
DTP検定(2級)
民間資格
初学者・学生
★★★★☆
6,600円
1〜1.5ヶ月
筆記(マーク)
基礎知識の整理に最適
Adobe認定エキスパート(ACE)
民間資格
デザイナー・オペレーター
★★★★☆
約15,000円
1〜3ヶ月
CBT形式
Adobeソフトの実力証明に最適
Adobe認定インストラクター
民間資格
講師・教育者
★★★☆☆
約20,000円+審査
数ヶ月+実務経験
書類+口頭審査
教育機関での信頼性アップ
クロスメディアエキスパート
民間資格
営業・プランナー
★★★★☆
13,200円
2〜3ヶ月
筆記+記述
印刷×Webの提案力が高まる

2.国家資格:現場に直結する確かな実力証明

印刷技能士

印刷技能士は、厚生労働省が定める国家技能検定の一つで、オフセット印刷などの作業技能を持つことを証明する資格です。資格は1級・2級・3級の3段階に分かれており、2級は現場の主力として求められるレベルです。

  • 費用:約19,000円(地域により変動)
  • 学習期間:3〜6ヶ月(実務経験者は短縮可能)
  • 試験形式:筆記試験+実技試験
  • おすすめ度:★★★★★
  • コメント:現場での評価・昇進に直結。技能手当が付く企業も。

製版技能士

製版技能士は、印刷前の工程である面付けや色分解、出力処理などのスキルを問う資格です。DTPオペレーターとしての基礎力を体系的に証明でき、出力センター勤務などにも有効です。

  • 費用:約18,000円
  • 学習期間:3〜6ヶ月
  • 試験形式:筆記試験+実技試験
  • おすすめ度:★★★★☆
  • コメント:制作から出力までを一貫して理解する上で効果的。

製本技能士

製本技能士は、印刷物の最終仕上げである綴じ・折り・断裁など、加工技術に関する技能を認定する国家資格です。主に製本部門での評価が高く、品質管理にも強くなれます。

  • 費用:約18,000円
  • 学習期間:3〜6ヶ月
  • 試験形式:筆記試験+実技試験
  • おすすめ度:★★★★☆
  • コメント:加工部門での信頼を獲得できる資格。製本業務に就くなら必須。

3.目的別・職種別おすすめ資格チャート

「自分にはどの資格が合っているのか分からない」という方のために、目的別におすすめの資格ルートをまとめました。

  • 未経験・学生向け:DTP検定 → Adobe認定エキスパート → DTPエキスパート認証
  • 現場オペレーター向け:印刷技能士2級 → 印刷技能士1級
  • 営業職・企画職向け:DTPエキスパート → クロスメディアエキスパート
  • 講師・教育系を目指す人:ACE → Adobe認定インストラクター

4.民間資格:印刷とデザインの即戦力を証明

DTPエキスパート認証

公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)が実施する民間資格で、DTPに関わる制作・出力・印刷・色・用紙・Webの知識まで広範囲をカバーします。営業職にも有効です。

  • 費用:16,500円
  • 学習期間:1〜2ヶ月
  • 試験形式:CBT+論述
  • おすすめ度:★★★★★
  • コメント:印刷の総合知識を体系的に学びたい人に最適。

DTP検定(2級)

デジタル印刷・DTP初心者向けの基礎検定で、印刷・IT・デザインの各分野から出題されます。学生や新人におすすめの入門資格です。

  • 費用:6,600円
  • 学習期間:1〜1.5ヶ月
  • 試験形式:筆記(マークシート)
  • おすすめ度:★★★★☆
  • コメント:履歴書に書きやすく、就職活動にも役立ちます。

Adobe認定エキスパート(ACE)

Adobe社が認定する各ソフト(Photoshop、Illustratorなど)のスキル証明資格で、実務レベルの操作力が問われます。

  • 費用:約15,000円
  • 学習期間:1〜3ヶ月
  • 試験形式:CBT方式
  • おすすめ度:★★★★☆
  • コメント:デザイン業務の受注拡大や、就転職に強く働きます。

Adobe認定インストラクター(ACI)

ACE資格保持者を対象にした、教育機関や講師向けの認定資格です。プレゼン審査や教育経験が必要で、難易度は高めです。

  • 費用:約20,000円+審査料
  • 学習期間:数ヶ月+実務経験
  • 試験形式:書類・面接・プレゼン等
  • おすすめ度:★★★☆☆
  • コメント:教える立場を目指す人や研修担当者向け。

クロスメディアエキスパート

印刷とWeb、SNS、マーケティングなど複合的な提案力を評価する資格。クライアントに対するプランニング力を高めたい営業・企画職に有効です。

  • 費用:13,200円
  • 学習期間:2〜3ヶ月
  • 試験形式:筆記(択一)+記述
  • おすすめ度:★★★★☆
  • コメント:印刷だけでなく、Web領域への展開力が磨けます。

5.資格取得のためのおすすめ学習法

独学 vs スクール

資格取得には独学でも可能なものが多いですが、実技が絡む国家資格や論述問題を含む民間資格では、スクールや通信講座を活用した方が効率的です。特にDTPエキスパートは出題範囲が広いため、過去問題集や模試を通じた対策が効果的です。

参考書・教材

  • 『DTPエキスパート認証公式ガイドブック』(JAGAT)
  • 『印刷技能士試験実技対策』シリーズ
  • 『Adobe公式トレーニングブック』(Illustrator/Photoshop)

スキマ時間の活用法

通勤中や昼休みに動画講座を見る、問題集アプリで隙間時間を活かす方法も効果的です。特にCBT方式の試験は、選択問題への慣れが得点に直結します。

6.実際の活用事例

ケース1:印刷技能士で昇進した現場スタッフ

都内の印刷会社で働く30代男性。印刷技能士2級を取得したことをきっかけに、小型機のオペレーターから中型機の責任者へ昇進。社内評価が高まり、年収もアップ。

ケース2:DTPエキスパートで営業の信頼を獲得

制作と営業を兼任していた20代女性。DTPエキスパートを取得したことで、印刷用語に精通し、クライアントからの信頼が向上。大型案件の提案も任されるように。

ケース3:ACE資格でフリーランス案件が増加

Adobe IllustratorのACE資格を取得したフリーランスデザイナー。プロフィールに記載したことでクラウドソーシング経由の仕事が月5件→12件に増加。

7.資格制度の動向と今後

印刷業界のデジタル化に伴い、今後は「印刷技術+ITリテラシー」の組み合わせが求められます。実際にDTPエキスパートの出題範囲には、Web印刷やカラーマネジメントの最新動向が組み込まれています。

また、Adobe認定資格の統廃合やオンライン試験化(CBT形式の一般化)も進行中で、受験環境がより柔軟になってきています。今後は、クロスメディア人材や提案型営業人材の評価指標として資格の存在感はさらに増すと考えられます。

8.まとめ:資格は“スキルの見える化”

印刷業界で求められるスキルは、オペレーション技術にとどまらず、DTP知識、デジタル対応、クロスメディア展開など、ますます多様化しています。その中で、資格を通じて自分の能力を“見える化”できることは、転職や昇進時だけでなく、日常の信頼構築にもつながります。

未経験者であれば、DTP検定やACEなどから始めて、実務経験に応じて国家資格へ挑戦していくルートも有効です。自身のキャリアビジョンに合わせて、最適な資格取得を検討してみてください。

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