Tシャツは最もポピュラーな衣服のひとつで、実店舗でもインターネット通販でも、無数のデザインに出会うことができます。しかし、なかなかピンとくるものが見つからなかったり、欲しくても値段と折り合いがつかなかったり。それならいっそのことオリジナルプリントTシャツづくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。オリジナルプリントTシャツなら、デザインが自由なのはもちろんのこと、素材や品質にもこだわって、とことん「自分好み」に仕上げることができます。

オリジナルプリントTシャツの楽しみとは？

オリジナルプリントTシャツというと、スポーツチームやサークルなどのメンバー向けに作った経験がある方も多いのではないでしょうか。また、学校でクラスTシャツや部活Tシャツを作成したことがある方もいるかもしれません。おそろいデザインで複数発注するオリジナルプリントTシャツは、枚数が多いほど割安になるのが通常です。近年はインターネット通販の店舗が増え、WEB上のテンプレートを使って簡単にデザインもできる仕組みになってきています。デジタル化で納期までの日数も短くなってきており、「思い立ったらすぐオリジナルTシャツ」という時代になったと言えるかもしれません。

もちろん、大量発注だけではなく、「世界でひとつだけ」のマイTシャツを作ることも可能です。最近はプリント加工の種類も多彩で、色調や質感までイメージどおりにつくれるほど技術が向上しています。理想のオンリーワンTシャツを手に入れることは、ファッション好きの方には堪えられない喜びですよね。お気に入りのブランドの最新コレクションなどを参考にして、オリジナルプリントTシャツを作ってみるのも楽しそうです。

まずはTシャツの種類にこだわる

オリジナルプリントTシャツは、デザインも重要ですが、Tシャツの品質もこだわりたい要素のひとつ。安くても粗悪な素材ですと、首周りが伸びたり、型くずれしたりしやすいため、注文する前にTシャツの素材をしっかり確認しておきましょう。
Tシャツ生地の見極めは、厚みがひとつの目安になります。「オンス」という単位で表され、1平方ヤードあたりの重さで厚さを示しています。薄手のTシャツなら3～4オンスです。値段が手ごろで着心地も爽やかですが、耐久性についてはあまり期待できません。短期のイベントや暑い時期に着用する場合などにはおすすめです。しっかりした生地のTシャツなら、5～7オンスの「ヘビーウェイトTシャツ」を選びましょう。繰り返し洗濯しても型くずれが少なく、耐久性にも優れているため、オリジナルプリントTシャツを長く愛用したい場合には最適です。
ドライ素材などの機能性Tシャツや、フィット感のあるTシャツなど、素材や形を選択できるショップもあるので、目的や利用シーンにあわせてセレクトしてみてくださいね。

プリントで異なるTシャツの仕上がり

オリジナルプリントTシャツの作り方には、いくつか方法があります。たとえば、ご自宅でも簡単につくれる方法として、アイロンプリントがあります。市販の「アイロンプリントシート」にプリンターでお好みのデザインを印刷し、アイロンでTシャツに熱転写すれば完成。手元でリーズナブルにオリジナルプリントTシャツが作れるのは魅力ですが、作業になれていないと、上手に圧着できない場合もあるようです。またアイロンプリントシートは、繰り返しの着用や洗濯によってひび割れたりはがれたりしやすいので、取り扱いには注意が必要です。

一方、インターネット通販ですと、注文時に「インクジェットプリント」か「シルクスクリーンプリント」から選ぶことが多いです。インクジェットはTシャツに直接プリントするもので、プリント部分は生地と一体化しています。版を作る必要がないので小ロットから手軽に注文できる他、フルカラーにも対応できます。シルクスクリーンは、メッシュ状の穴でデザインした版を作って、穴からインクを生地の上に落としていく方式。大量発注するときに適しています。印刷部分はやや立体感のある仕上がりになり、ラメやホイルプリントなど、インパクトのある表現も可能です。

オリジナルプリントTシャツのデザインのコツ

オリジナルプリントTシャツの完成度は、やはりデザインが決め手。デザインの経験がなく、自信がない…という場合は、既存のロゴマークやイラストを使って、なるべくシンプルに仕上げることを心がけてみてください。小さめのワンポイントでロゴやイラストを配置して、色味も少なめにすると、スッキリした印象に仕上がります。

写真を使用する場合は、フルカラーも可能ですが、イメージどおりに仕上げるならモノトーンがおすすめ。インクジェットプリントでは再現できる色が限られているため、細かな表現が難しい場合もあるようです。モノトーンの写真にカラーでロゴをのせるなど、アイデアしだいでおしゃれな仕上がりになります。写真をフルカラーできれいに印刷したい方は、熱転写プリントを扱っているショップを選ぶと良いでしょう。

手書きのイラストからオリジナルプリントTシャツを作りたい場合は、データのデジタル化が必要です。Illustratorなどデザインソフトがなくても、手書きのラフからデザインを起こしてくれるサービスを扱っているショップもあります。仕上がりのイメージや、とくにこだわりたいポイントを明確に伝えることがコツ。プロならではのセンスを取り入れながら、こだわりのオリジナルプリントTシャツを完成させましょう。

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