カラー製版工程は大きく3工程に分けられる。
第1工程が色分解作業で、製版カメラで撮影しカラー写真などの連続階調原稿をインキの色成分ごとに分解して、色版ごとに網点化し色分解ネガ(フィルム)を作成する段階である。
第2工程はレタッチ作業で、前工程で完成した版下を製版カメラで撮影し版下ネガ(フィルム)を作る。同様に線画原稿も撮影して線画ネガ(フィルム)にする。文字や線画を製版指示通りに「ノセ」や「ヌキ」、「毛抜き合わせ」などの加工をして、指定された位置にチントという平網を貼り込むことで指定の色となるように、それぞれ仕上げる段階である。
第3工程は集版作業で、1、2工程で作った文字や線画、連続階調原稿のネガフィルムの部品をまとめて、レイアウト指定通りに、(1色につき)1枚のポジフィルムに集約しまとめあげる最終工程である。
DTPでは、組版から版下作成、写真製版工程までを一貫してレイアウトソフト上で処理することができる。