斜体は仮想ボディの天の右上の角と対角線にある地の左下の角の位置をそのままにして、天の左上の角と対角線にある地の右下の角の両方から斜めに縮小したものを「斜体右上がり」という。その反対に右上の角と対角線にある地の左下の角の両方から斜めに縮小したものを「斜体左上がり」という。右上がり、左上がりそれぞれの正斜体に1番〜4番まである。それに長体や平体を加えた長斜体や平斜体も存在する。見出しやリード文などで使われる。
斜体そのままの形は手動写植でなければ作れないため、現在は必要に応じて似た形をグラフィックソフト上で変形して作っている。正斜体①→正体を7°傾ける。正斜体②→正体を13°傾ける。正斜体③→正体を20°傾ける。正斜体④→正体を28°傾ける。右上がり、左上がりどちらの指定かによって傾ける向きが異なる。
なお、欧文書体のイタリック体と斜体は似ているが異なる。イタリック体はそれ自身が正体である。