印刷用語集
字送り企画・編集・デザイン
字送りは、文字の組方向(字詰め方向ともいう)への送り量(移動量)を指定するものである。写植の場合、今ある文字の中心点から次に印字する文字の中心点までの移動距離を歯数(H)単位で指定する。この字送り量が文字サイズと同じであれば、前後の文字は仮想ボディ同士がぴったりくっついた状態となる。これをベタ送りまたは略してベタという。これが字送りの基本であり「字送りベタ」の場合は、字送り指定自体を省略してしまうこともある。
字送り指定をするのは、文字と文字の間を空けたり、詰めたりする必要のある時である。文字サイズより字送り量が少ない場合は、仮想ボディ同士が重なり合うことになるので、これを詰め組みといい「○Hツメ」と指示する。