さらに字面の左右にはサイドベアリング(side bearing)という僅かなスペースがある。この左右の幅のことをセット(set)とかセット幅という。文字が正方形で一定の字幅を持つ和文書体のことを固定ピッチフォントとよぶのに対して、欧文フォントのことをプロポーショナルフォントとよぶ。
欧文の文字は異なるセット幅を持つため行長やレイアウト上の目安がはっきりしないので、文字サイズ1文字(全角)分の幅にもっとも近く作られている小文字のmをem(エム)とし、二分(半角)の幅に近いnをen(エヌ)として基準としている。
aからzまでの小文字を1文字ずつ順番に並べた長さをa-zレングスまたはアルファベット・レングスという。