PS版 【印刷用語集】|ネット印刷通販 バンフーオンラインショップ

24時間フリーダイアル・チャット受付中|0800-222-2221

印刷用語集

テキストサイズ
  • 小
  • 中
  • 大

PS版プリプレス/制作、製版、刷版



現在の印刷方式の主流は、平版印刷方式で、なおかつオフセット方式である。印刷シェアの大半を占める。オフセット印刷用の刷版は、写真製版の原理を利用して作成するPS版とよばれる版である。PS版はPresensitized Plateを省略したものがそのまま名称となり、アルミニウムベースの金属板(支持体という)の上に、直訳した通り「前もって感光材(感光性樹脂)の塗布されている版」である。ほとんど凹凸のない平らな刷版である。

【PS版の構造】
製版工程で作成したポジの集合フィルムを、未感光(未露光)のPS版と密着露光する。するとPS版上に塗布された感光材がフィルムの透明部分では感光し、黒化した画線部分では感光せず、フィルム上の画線が正確にそのままPS版上に転写されることになる。これを現像処理すると、未感光部分は樹脂が残って画線部となり、感光部分は樹脂が分解され現像液に溶解して除去されて下の層がむき出しとなり非画線部が形成され刷版ができあがる。この一連の作業を焼き付けという。現像と水洗処理後、表面保護と親油性物質から非画線部を保護する目的でおこなう処理がガム引きである。親水性のガム皮膜によってインキや指紋などの油脂成分の付着を防ぎ、多少のこすれによってキズが付くのも防げる。

PS版の画線部は親油性(油性インキが付着しやすい性質)であり、非画線部は親水性(水が付着しやすい性質)となる。PS版は、油(インキ)と水が反発する原理を利用して、インキの付く部分と付かない部分を作る刷版である。

PS版支持体であるアルミニウムは、もともと親水性の金属だが、非画線部にインキが付着することで汚れることを防ぐのに、水膜を均一に保持しさらに保水性を高める必要がある。そのためPS版製造時に、感光層の下に非画線部の表面に微細な凹凸の層を作っている。その粗く多孔質に仕上げた表面のことを砂目といい、砂目を立てることを砂目立てという。

また、砂目表面の耐摩耗性や耐腐食性の強化のため酸化アルミニウム(アルマイト)皮膜を施した陽極酸化層が作られている。そして感光層の上には、原版フィルムとPS版を密着露光させる際、吸着を助けるためのマット粒の層がある。

【PS版の種類】
PS版はフィルムの原版に対応して、ポジタイプPS版とネガタイプPS版の2種類がある。前述のPS版の例は、感光した部分が非画線部となり、感光しなかった部分が画線部となるので、ポジタイプPS版である。逆に感光した部分が画線部となり、感光しなかった部分が非画線部となるのがネガタイプPS版である。ポジタイプPS版は、光の当たった部分の感光性樹脂だけが分解され除去される光分解型のPS版であり、ネガタイプPS版は、感光した部分の感光性樹脂だけが硬化して残る光硬化型のPS版である。日本のカラー印刷では、一般的にポジタイプPS版が多く使用される。

ネガ、ポジ以外に用途により以下のような種類分けや専用版がある。

1.耐刷力の違いによって分類。
 ショートラン用PS版…3万枚程度
 ミディアムラン用PS版…5万枚程度
 ロングラン用PS版…10万枚程度

2.印圧などによる調子再現性の違いにより本機用PS版と校正用PS版に分類される。

3.UVインキには通常のPS版は使えない。耐溶剤性能を強化したUV印刷用のPS版がある。

4.水なし印刷に使用する水なし平版用のPS版がある。
「刷版」の関連用語
ページトップへ