また、折り丁の数が多くなると順番を間違えやすくなるので、■など黒い四角状の記号を背丁の下に1個印字する。1折りごとに少しずつ印字位置を上下どちらかにズラしていくと、折り丁を並べた時に階段状に斜めに並ぶので順番の間違いを防げる。これを背標という。
右開きの折り丁は背標を地側から印字するので上にズレていき、折り丁の数が多くなると背標は途中で下げるため逆V字形に並ぶことになる。左開きの折り丁は背標を天側から印字するので、折り丁の数が多くなると背標はV字形に並ぶことになる。このような背標の並びを山形背標という。
折り丁が抜けている状態を落丁といい、順番に並んでいない状態を乱丁という。また折り丁をダブって並べた状態を取り込みという。中綴じの場合はのどまで開くので、背丁と背標を天袋や地袋の袋となる部分に印字する。