ネガタイプの場合、刷版上にシリコン層を作り、その下層に画線部となる感光性樹脂層をおき、フィルムを焼き付けて感光した部分の上にあるシリコン層だけが現像処理で剥離し親油性の樹脂層が露出することで画線部を形成する仕組みである。現在、CTP版はネガタイプのみである。
画線部となる樹脂層はシリコン層よりわずかに凹状となるため、PS版に比べてドットゲインが少なくなり、砂目もないので網点の再現性もよくなる。また、湿し水の管理が不要となるなどのメリットがあるが、30°Cを越えるとインキ粘度が低下して汚れが出やすくなったり、シリコンがキズ付きやすいなどのデメリットもある。