1.圧力の加え過ぎ(過圧)。
2.印刷機の温度の上昇などによってインキが柔らかくなり過ぎたこと。
3.インキを盛り過ぎてインキ膜厚が高くなったこと。
単色印刷で考えると、「網点が太る」=「指定より濃度が高くなる」ということであるが、カラー印刷では、4色の版を順に刷り重ねていく。別々の版なので版ごとにドットゲイン量が異なってしまうと、「指定と色が違う」ことになってしまう。各版のドットゲイン量が揃うよう印刷機は常に調整されていなければならない。
また、インキ膜厚はスクリーン線数にほとんど関係せず同一の厚みなので、印圧が同じなら網点が広がる幅も変わらないことになる。したがって、スクリーン線数が高いほど網点は小さくなるにも関わらず広がる幅は一定であるため、線数が高いほどドットゲインによって網点の太る比率は高くなる。