グレーバランス(gray balance) 【印刷用語集】

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グレーバランス(gray balance)プリプレス/制作、製版、刷版



シアン、マゼンタ、イエローの3色のインキを等量加えると理論上は無彩色のグレーになるはずだが、インキが余分な色成分も含むため理想的なグレーを再現できない。グレーを再現するためには3色のインキの比率を調整しバランスを取らなければならない。これをグレーバランスという。

等量の重ね刷りでは茶色を帯びるので、適正なグレーを得るために色分解する段階で、シアン版のコントラスト(網点面積率)を基準にして、残りのマゼンタ、イエローの2版のコントラストを下げる(網点面積率を少なめにする)ことによってグレーバランスを取りつつ、ブラック版(墨版)でグレーバランスに改善を加える。シアンに対してマゼンタとイエローをハイライトで2〜3%、中間で10%、シャドウで6%位減らすのが一般的である。グレーバランスが適正でなければ、カラーバランスも保てなくなる。
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