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DTFプリントの「パウダー」の正体とは?工場で見てわかったDTFプリントの仕組み

先日、社員の家族向け工場見学会で、DTFプリントを使ったオリジナルポーチ作りを体験しました。

転写シートを熱プレスするだけで、イラストがきれいに転写されるDTFプリント。体験自体はとても簡単で、「こんなに手軽なんだ!」と驚きました。
でも、体験を終えて一つ気になることがありました。

DTFプリントが始まると聞いたとき、社内で工程について説明を受け、白いパウダーを使うと聞いていました。
そのため、今回の体験でもパウダーを使う工程があるのかなと思っていたのですが……。

「あれ?聞いていた白いパウダーが出てこなかったけど…」

実はその後、社内でDTFプリントについて学ぶ勉強会があり、実際の製造工程をじっくり見る機会がありました。そこで初めて、「白いパウダー」の役割や、転写シートができるまでの流れを知ることができました。

今回は、そのときに見た工程を写真とともにご紹介します。

DTFプリントを体験してみました

家族向け工場見学会で、DTFプリントを使ったオリジナルポーチ作りを体験しました。

①まず、無地のポーチとこちらの転写用シートが配られました。

②シートをハサミで切って、好きなところに配置します。

③一度熱圧着させて仮止めします。

④しばらく置いて熱を冷まし、黄色い矢印で示したフィルムのところだけ、そうっとはがします。

⑤仕上げに再度熱圧着します。

きれいに仕上がりますように…
( ˇ人ˇ)祈

⑥再度しばらく置いて熱が冷めたら完成です!

同じテーブルで出来上がったポーチを並べてみました。ちょっとずつ違って面白かったです。

体験はここで終了です。
オリジナルポーチも完成し、とても楽しい体験でした。

……でも、一つだけ気になることがありました。

あれ?白いパウダーはどこへ?

DTFプリントについて調べていると、「ホットメルトパウダー」と呼ばれる白い粉を使う印刷方法だと紹介されています。

そのため、体験でもパウダーを使う工程があるのかと思っていました。
ところが、実際に使ったのは完成した転写シートだけ。

「あら?パウダーって、どこで使われていたんだろう?」

そんな疑問が残りました。

DTFプリントはこんな仕組みです

DTFプリントが始まると聞いたとき、社内で印刷の流れについて説明を受けていました。その内容をもとに、工程を図にするとこのようになります。

流れとしては理解していたものの、実際に体験ではパウダーが登場しませんでした。
「図では見たけど、実際にはどこで使われているんだろう?」
そんな疑問が残ったまま、体験を終えました。

ちょうどその後、社内でDTFプリントの勉強会があり、実際の製造工程を見る機会がありました。

「気になるあのパウダーの答えが分かるかも…!!」

そう思いながら、勉強会に参加することにしました。

工場で「パウダー」の正体を見てきました

まず驚いたのは、想像以上にたくさんのホットメルトパウダーが使われていたことです。

これが気になっていたホットメルトパウダーでした。

機械の中でグルグル回っていて、粉の海でした…

パウダーは白インキに反応してくっつきます。
(入稿データには白版が必須です)

印刷したフィルムにホットメルトパウダーを付着させたあと、余分なパウダーを落としていきます。
画像の進行方向は右から左で、中央でパウダーを付けた後、左側でパタパタして余分なパウダーを落とします。

この工程を見ると、「必要な部分だけにパウダーが残る」という仕組みがよく分かります。
体験では完成した転写シートしか見ていなかったので、この工程は初めて見るものでした。

粉は「消えた」のではなく、溶けていました

余分なパウダーを落としたあとは、熱を加えます。
すると、ホットメルトパウダーは粉のままではなく、接着層へと変化します。

こちらは転写前のフィルムの表面です。

こちらは転写前のフィルムの裏面です。

転写シートのホットメルトパウダーを接写してみました。
溶けたチーズのようでした。

ということで、体験で使った転写シートは、すでにここまで加工された状態だったのです。
だから、パウダーが登場しなかったんですね。

体験で感じた

「あれ?パウダーは?」

という疑問が、ここでようやくつながりました。

シルクプリントとの違いは?

DTFプリントは、写真やグラデーションなどのフルカラー表現が得意で、小ロットにも向いている印刷方法です。一方で、シルクプリントが適しているケースもあります。

印刷方法にはそれぞれ得意な表現や適した用途があるため、作りたいものに合わせて選ぶことが大切です。どちらがよいか迷ったときは、お気軽に担当営業にお声掛けください。

こちらは同じ絵柄を、シルク2版とDTFで比較したものの写真です。
「ALL STARS」の抜け方の違いが分かりやすいかもしれません。
シルクらしい仕上がりが好み!という場合もあるかと思います。
画像では伝わりづらいですが、白の見え方なども異なるので、気になる場合は事前にサンプルをご覧いただくと安心かと思います。

DTFプリントは、こんなグッズづくりにも活用されています

今回ご紹介したポーチのほかにも、DTFプリントはさまざまなオリジナルグッズづくりに活用されています。

例えば、Tシャツやポーチ、バッグのほか、スポーツグッズへの名入れやオリジナルデザインの制作など、用途に応じた展開も可能です。

(写真のバスケットボールへの印刷は、テストで布用のDTF転写シートを使用したものです。布以外への印刷をご希望の場合はお問い合わせください。)

バンフーでは、自社設備だけでなく協力会社とも連携しながら、お客様のご要望に合わせたグッズ制作にも対応しています。「こんなものにも印刷できる?」「どの印刷方法が向いている?」といったご相談も、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

今回、DTFプリントを体験したことをきっかけに、工場で実際の工程を見せてもらいました。

体験だけでは見えなかった「パウダー」の役割や、転写シートができるまでの工程を知ることで、DTFプリントの仕組みをより深く理解することができました。

印刷方法には、それぞれ表からは見えない工程があります。
普段何気なく見ている完成品も、その裏側を知ると、また違った面白さが見えてきます。

「どの印刷方法が適しているか分からない」
「こんなものに印刷できるかな?」

そんな段階からでも、お気軽にご相談ください。

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よっしー
よっしー
バンフーで営業・BtoBサイト運営を担当。営業として長年お客様の印刷物づくりに携わり、お客様から寄せられるご相談や現場への取材・検証をもとに、印刷や販促にまつわる情報を発信しています。