第16回バンフー学生Tシャツデザインコンテスト

結果発表

桜美林大学

浜野有沙さん

※画像をクリックすると作者と審査員のコメントがご覧いただけます。

作者のコメント

私達と音は切り離せない関係であると考えている。日常の中で聞こえる環境音や日々の通勤通学などの移動時間にイヤホンやヘッドホンを通して聴こえる音楽。耳を塞いでいても聞こえてくる自分の心臓の鼓動、私達は常に様々な音に囲まれて生きている。今回のデザインに取り入れたキャラクターは本来人の耳の位置にヘッドホンをしているがウサギの耳の部分では常に聞こえてくる人と音の関係を表現した。

審査員（しおたにさやか氏）

誰もが体感したことがある音を聴きながら歩く情景を、素直に表現できていて凄く共感できました。街中の音やリズムに乗って歩く感覚、音の世界への没入感など、音という一感覚だけでなく五感を目で感じられる良い作品です！キャラクターデザインや色使いも音の世界観にマッチしててレトロポップでとても可愛いです！

山脇美術専門学校

清野堅一朗さん

作者のコメント

募集テーマの音のローマ字表記「oto」を記号的に捉えて並べ、模様にしました。また、球が釘などに当たり音を奏でながら落ちるピンボールをイメージし、「o」という球が釘に見立てた「t」や他の「o」とぶつかりながら落ちていくところを表現しました。

審査員（鈴木章氏）

「音」に対する解釈の仕方、作られたグラフィックから感じられるサラサラとした静的な音が非常に心地よく、数ある作品の中でも存在が際立っていました。また、単純にTシャツのグラフィックとして非常に完成度が高く、空間を感じさせる配置とデザインが秀逸であり優秀賞とさせていただきました。

静岡産業技術専門学校

八木海璃さん

作者のコメント

この作品を見て「ん？」と思った方、それが狙いです。本音は他人に見せたくない、隠したいもの本当の音です。外見や表情では本当の考えはわかりません。その「隠す」行為をデザインに込め、五大感情（恐怖、驚き、怒り、喜び、哀しみ）を色で表現しています。本音が内面に潜む感情で成り立っていることを感じ取っていただければと思います。

審査員（吉田広信氏）

審査員の多くが、このアイデア（切り口）の独創力を評価しています。見え隠れする本音をシンボリックなタイポグラフィで上手くまとめあげ、かつ、配色の意図とバランスも良いです。これからのクリエイティブ活動に期待しています。

桜美林大学

青木結菜さん

作者のコメント

私が「音」と聞いてイメージしたのは「ハーモニー」です。私は高校時代、吹奏楽部に所属していました。練習中に一人で演奏しているとちっぽけに感じる音でも、皆の音色を合わせると綺麗なハーモニーが生まれ、大きな感動を生みます。これを、様々な材料を掛け合わせることによって完成し、皆の笑顔を生むケーキと関連付けて、沢山の音が重なって１つのハーモニーが生まれる瞬間の感動を表現しました。

審査員（新里真一郎氏）

笠井氏が審査において大切にされていた「Tシャツとして着ることを考えられているか」「ボディカラーを意識してデザインされているか」「Tシャツを通じてコミュニケーションが取れるものか」などの審査基準において、それらを網羅されており、かつ「音」を重ねるハーモニーとケーキの重なりなどのアイデアも秀逸で、色味も含めかわいいTシャツに仕上がったと思います。

※画像をクリックすると作者のコメントがご覧いただけます。

東京都立工芸高等学校

坂本由希子さん

作者のコメント

爆発の勢いと清々しさ、そのすべてはあの爆発音があってこそ！！音のない画面でも鮮に思い出せるほどの強烈な響き…。脳裏にこびりついて離れないあの音は聞いた者に妙な満足感を与えてくれる。目には見えないのにこれほどのパワーがある爆発音。そしてこの力はミュートになっていたとしても失われないのだ。

審査員（しおたにさやか氏）

一目見て音が聞こえるまでのスピード感が抜群に速く、様々な音の中でも爆発音をチョイスしつつミュートで聴かせる小粋な技にとてもセンスを感じます。思わず「なるほど！」と手が止まり、ミュートを消すとどんな爆発音だろうと想像したくなりました。ビジュアルからアイディアによる動線が良く考えられてます。

福岡デザイナー・アカデミー

権丈愛姫さん

作者のコメント

Sound has no shape.＿音に形はない。という意味です。音の表現方法は自由であることを、無造作な曲線で表しました。

審査員（関口崇氏）

デザインの基本である、点・線・面から「線」のみで表現され、シンプルな中に自由で滑らかなうねりを感じます。左下にある「Sound has no shape」は曲線に沿わせず、真っ直ぐにしたもの好感が持てます。規定の四角内全てデザインをせず両端にある「間」が良いですね！

専門学校日本デザイナー芸術学院

神ひなたさん

作者のコメント

私は昔からキーホルダーを色々な所に沢山つけるのが好きなので、それらがぶつかり合う音を描きました。高校時代、友達や自分の付けているものがうるさいくらい鳴っているのを思い出す青春の音です。

審査員（鈴木一成氏）

学生を中心に大人たちにまでブームが再燃している大量のバッグチャーム、心臓の位置にカラビナのハートを描いたところにもセンスの良さを感じます。まさに学生たちが楽しそうに闊歩している光景とともに音が鳴っている学生らしさが存分に伝わるデザインに仕上がっています。

東京工科大学

山岸千紘さん

作者のコメント

私は音と聞いて「音楽」を思い浮かべた。私にとって音楽は嬉しいときや、悲しい時、辛い時や、モチベーションを上げたい時など様々な場面で寄り添ってくれた親友の様なものだ。どんな感情の時でも、最後は笑顔にしてくれるという意味を込めて表現した。

審査員（胡桃澤章宏氏）

丁寧な人物(鬼)描写に、ヘッドホンや聞こえてくる音楽をラフに描くことで動きが生まれ、活き活きとしたイラストになっていると感じました。色使いも明快で、どこか不思議な世界観が目を引く、ユニークなデザインだと思います。

東京工科大学

秋葉優杏さん

作者のコメント

聴覚を塞ぐことはできない。音は常に耳に流れ込み、調和して一つの『音』として感じられる。うるさい音、繊細な音、機械的な音、不規則な音など、様々な個性を持ちながら、耳の中で混ざり化学反応を起こす。今回のデザインでは大小さまざまな図形を組み合わせ、不規則の中に見える規則性や、あたらしい形やパターンの現れる偶然性とそのおもしろさを表現した。

審査員（鈴木章氏）

今回のコンテストには黒地のTシャツを使った作品が多かったこともあり、本作品のような色使いに非常に目が惹かれました。「音」をシンプルな図形の組み合わせで表現するという試みも面白く、パターンのみで形作られた「音」が非常に素晴らしかったです。

山脇美術専門学校

氏井渚さん

作者のコメント

音という漢字が心踊る人に見えました。並べることで音の波を表現してみました。

審査員（新里真一郎氏）

今回のテーマである「音」という漢字を並べたというアイデアですが、ひとつひとつが飛んで踊っているような人に見えてなんだか楽しくさせてくれます。漢字を逆さにしてもきちんと人に見えるようにデザインされているのもいいなと思いました。たくさん並べたことで楽しさが一層表現されたのではないでしょうか。着ればテンションが上がるようなTシャツデザインです。

専門学校アートカレッジ神戸

福田鈴さん

作者のコメント

私は今回、一目惚れしたモノやコトに出会った時の「ズキュン」といった衝撃の音をイラストと共にデザインしました。音のイメージから連想して全体的な色合いは可愛い印象のピンクをメインにしており、文字の部分には「ズキュン」の瞬間のハートの矢が刺さっているデザインにしたりズキュンの響きを表現できるように文字を重ねるなどして工夫しました。

審査員（吉田広信氏）

日本文化ならではの擬音語を表現した点、キャラクターのイラストだけでなく背景や文字を含めてトータルでデザインしている点が評価できる。着る人は選ぶかもしれないが、自分の「好き」をストレートに表現した潔さを応援したい。

総合学園ヒューマンアカデミー秋葉原校

河野光将さん

作者のコメント

人は音を使って様々なことができます。とくに喉は様々な可能性を引き出すことができます。人によっては声だけでグラスを割る人も彼は絵だけの世界であるこのシャツから抜け出そうと全身から声を出しています。新たなる可能性を信じて。

審査員（村田恒氏）

「音」というテーマに対して、声をモチーフにしながらも、しっかりとアグレッシブで力強い「音」を感じさせるビジュアルになっているという点と、Tシャツとしてインパクトあるデザインになっている点からこの作品を選ばせていただきました。

HAL東京

安野花怜さん

作者のコメント

音と聞いて思い出すのは、親戚の子供のことです。子供は声の大きさをうまく調節できず、「アリくらいの声で」と伝えることがあります。そんな時、音量を視覚で伝えられたら便利だと思い、このTシャツを作りました。大きさに緩急をつけ、音の持つリズムや楽しさも表現しました。

審査員（畑野裕美氏）

音楽やメロディではなく“声の大きさ”に着目した点が新鮮。エピソードから着想を得て「アリくらいの声で」といった声の大きさを“目に見える音のものさし”にしてしまう発想もとてもユニーク！アルファベットの「A」が日本語の「あ」にも通じる“はじまりの音”としての意味も重なり、コンセプトの奥行きを感じました。

東京工科大学

山本結衣里さん

作者のコメント

Turn Up the Silenceは直訳すると静けさの音量を上げろ。一見矛盾した表現だが、喧騒に満ちた現代であえて“静けさ”を意識的に感じ取り、内面の声や感覚に耳を傾けることを表現した。音があふれる世界だからこそ、静寂を「聴く」という感覚を伝えている。耳の形の中に蝸牛の渦のような模様を描き、賑やかな音を連想させるようなカラーと水面のような地面を置くことで、静けさの中にある音を表現している。

審査員（伊藤信子氏）

『音』の中で「静けさ」に着目した点が良い。シンプルな中にもうまくカラーを取り入れている。一見鮮やかな色目だが、深みがあり、なぜか穏やかさを感じる。

岡山商科大学附属高等学校

真田朱雨さん

作者のコメント

人や車が行き交う音、雨が地面を叩く音、外の世界に溢れる様々な音を描きました。このイラストから様々な音を感じてもらえたら嬉しいです。

審査員（山田麻子氏）

限られた色数なのに、雨音や雑踏が聴こえてくるよう。湿った空気や情景までも鮮やかに浮かぶ、静けさと臨場感を併せ持つ作品です。

名古屋モード学園

塚本智允さん

作者のコメント

『大好きな音楽を聴きながら街を歩く。すると音楽が周りの風景と重なり心の中に新しい景色が生まれいく…』そんな「音の風景」をコンセプトに音が持つ豊かなイメージを多様な図形で表現しました。一度カラーで制作したものをグレートーンに色彩変更することで派手すぎずまた年齢問わずに着こなせるデザインとしました。このTシャツを着ることで「音の楽しさ」や「音の豊かさ」を感じて貰えたら幸いです。

審査員（朝日泰博氏）

幾何図形で構成された画面は、街に溢れる多種多様な音が視覚化されており、作品コンセプトの豊かな「音の風景」を表現することに成功しています。また、モノトーンにすることにより、図と地の関係性や形態の面白さが際立ち、絵全体に心地のいいリズムが生み出されています。

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多摩美術大学

冷岡まりかさん

作者のコメント

私にとって音楽はよく理解できないものです。小さい頃から音楽をよく理解し、言語化することはできなかったのでその気持ちをキュビズム風の絵画で表現しました。

創成館高等学校

池田絆さん

作者のコメント

音といえば最初に音符が頭に浮かんだので、音符の形の中に楽器を中心にして音が鳴るものを描いてみました

明治大学

森川太一さん

作者のコメント

仮想空間に3つの音源を配置し、コンピュータでシミュレーションを行った。空気の密な部分と疎な部分を二色で塗り分けることで、音波の伝播を視覚化した。音を物理現象としてシステマティックに扱うことで得られたイメージは、しかし、有機的で情緒的である。

HAL東京

藪田優菜さん

作者のコメント

私はテーマである『音』から音楽と振動という言葉を連想しました。音楽という言葉を表現するためにメジャーな楽器であるヴァイオリンの4本の弦を白い４本の線で表しました。振動という言葉を表現するために４本の線の形を変形させました。これにより複雑な振動の組み合わせによって音が生まれているということも表しています。また、黒と白で構成されるシンプルなデザインにすることで誰でも着やすいようにしました。

新潟市立藤見中学校

山倉千穂さん

作者のコメント

全体が楽器のホルンとなるように構成した。ホルンの渦巻きの部分は音楽を聴くレコードにも見えるように、ベルの部分はピアノの鍵盤と文字で表し、アップテンポな音楽が奏でられている様子を表現しようとした。音は生活をしていれば毎日耳にし、音楽として奏でられていると日常が素敵だと思ったので、「音は日常にあふれている」と文字を入れた。暗めでシックな色で統一して全体が引き締まるようにした。

東京デザイン専門学校

山﨑奏音さん

作者のコメント

音には色んな種類がある。まるでパフェのようだと感じた。パフェグラスをコルネットで、飛んでいるポップコーンと音符で音の反響を、表現した。パフェにはシャキシャキのいちごにザクザクのコーンフレーク、プルプルのゼリーなど異なる音、食感のものを描いた。音はどの季節でも対応できる。そのため、季節をあまり感じずデザインと合うピンクをTシャツの色に選択した。ポップで楽しいデザインで音を表現した。

九州大学

堂面海来さん

作者のコメント

私にとって最も身近にある「音」は「音楽」であり、その音楽の魅力を、自分自身の絵を用いて表現しました。音楽を聴く媒体から、聴いた時に生まれ出る感情や想いまで幅広く描き、ひと目でテーマが分かるような構成にしました。あえて白黒にして、視覚的な形を持たない、聴覚的な美しさを表現したところも工夫の一つです。

京都教育大学

中嶋華来さん

作者のコメント

この後、予想できる「音」に着目してデザインしました。ガシャーンやパリンなど見る人がどんな音を予想するか楽しみです。

兵庫県立兵庫工業高校

梅垣友愛さん

作者のコメント

大分大学

濱川綾子さん

作者のコメント

私にとって「音」は、漫画等で使用される擬音です！幼い頃から、漫画等が好きでよく読んでいました。これらは日本の文化であり、今では海外の人にまで影響を及ぼしています。日本人だけでなく海外の方にも、ぜひ着てもらいたいです。ブラックという無音のような空間の中に、突如、色鮮やかな「音」が現れます。コマ割りした漫画の一ページ上に絵や文字があり、真ん中の黒い丸でコマ割りを打ち抜いたような構成になっています。

※画像をクリックすると作者のコメントがご覧いただけます。

審査員 - 総評 -

しおたにさやか氏

今年は全体的にカラフルなものが多く見栄えのある作品ばかりでした。今回の「音」というテーマは抽象的で、グラフィカルな表現に偏るかなと思っていましたが、個々に音の捉え方が多彩で斜め上のアイディアのあるものが沢山あり、審査していてとても面白かったです。

結果発表

桜美林大学

浜野 有沙 さん

山脇美術専門学校

清野 堅一朗 さん

静岡産業技術専門学校

八木 海璃 さん

桜美林大学

青木 結菜 さん

東京都立工芸高等学校

坂本 由希子 さん

福岡デザイナー・アカデミー

権丈 愛姫 さん

専門学校日本デザイナー芸術学院

神 ひなた さん

東京工科大学

山岸 千紘 さん

東京工科大学

秋葉 優杏 さん

山脇美術専門学校

氏井 渚 さん

専門学校アートカレッジ神戸

福田 鈴 さん

総合学園ヒューマンアカデミー秋葉原校

河野 光将 さん

HAL東京

安野 花怜 さん

東京工科大学

山本 結衣里 さん

岡山商科大学附属高等学校

真田 朱雨 さん

名古屋モード学園

塚本 智允 さん

多摩美術大学

冷岡 まりか さん

創成館高等学校

池田 絆 さん

明治大学

森川 太一 さん

HAL東京

藪田 優菜 さん

新潟市立藤見中学校

山倉 千穂 さん

東京デザイン専門学校

山﨑 奏音 さん

九州大学

堂面 海来 さん

京都教育大学

中嶋 華来 さん

兵庫県立兵庫工業高校

梅垣 友愛 さん

大分大学

濱川 綾子 さん

審査員 - 総評 -

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