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説明より体験。診断コンテンツという選択肢

ここ数年、「〇〇診断」というコンテンツをよく見かけます。
診断コンテンツはここ数年で急に生まれたものではなく、何度かのブームを経て、今は“文化として定着している”フェーズに入っているとか。
今回は、診断コンテンツがなぜ支持されているのかを、流行の背景とあわせて考えます。「説明する」のではなく、「体験してもらう」伝え方についてもご紹介します。

診断コンテンツはなぜ強いのか

やるつもりはなかったのに、「たった〇問で」といわれると、気づけば質問に答えている。
そして結果を見て、「ちょっと当たってるかも」と思ってしまう。当たっているかどうかの確認も含めて、誰かに言いたくなる。当たっているとか、この人だけちょっと違うとか言ってひと盛り上がり…。
それが、診断コンテンツの魅力です。

クレアテック
清水 知美

診断コンテンツが広がっているのは、人が元々持っている

・「自分を知りたい」という自己探求欲求を満たせる
コミュニケーションと共有のネタになる
「確証」による安心感(承認欲求を満たせる)

SNSで結果をシェアすることで、「自分という人間」を簡単に発信できる!

という気持ちに、自然に寄り添っているからだと思います。

ただの流行ではなく、“自分ごと化”しやすいフォーマット。それが診断の強さです。
「SNSでよく見る診断コンテンツ、面白そうだけど自社でやる意味はあるの?」
そう感じている広報・PR・マーケティング担当者の方も多いのではないでしょうか。

今回紹介する診断コンテンツについて

今回は、弊社グループ会社のクレアテックで制作した

WWFジャパン様の「絶滅危惧どうぶつ転生診断」 をご紹介します。

この診断は、いくつかの質問に答えることで
「もしあなたが絶滅のおそれのある野生動物に転生したら?」
という結果が表示されるコンテンツです。

一見すると、エンタメ性の高い診断コンテンツですが、その背景には明確な目的がありました。

誰の、どんな課題を解決したかったのか

WWFジャパン様が伝えたかったのは、生物多様性の危機や、絶滅危惧種を取り巻く現状です。ただ、このテーマはとても大切である一方で、どうしても「重い」「難しい」「自分とは少し遠い話」と受け取られがちです。読む人に正確に伝えようとすればするほど、最後まで読まれにくい。
でも、

「あなたは行動派タイプの◯◯です」

と出てきたら、ちょっと気になりますよね。

そこから

「あ、こういう現状なんだ」
「この動物って、今こうなんだ」

診断は、その“最初の一歩”を自然に作れるフォーマットです。
大事なのは、楽しいだけで終わらせないこと。体験のあとに、ちゃんと意味が残るように設計することです。

実際に触ってみて感じたこと

実際に診断をやってみると、質問数は多くありませんが、結果には納得感があります。名前入りの結果画像が表示されるため、「自分の結果」として受け止めやすく、誰かに共有したくなる設計です。
ただ楽しいだけで終わらず、少し立ち止まって考える余白が残る。そのバランスが、この診断の特徴だと感じました。

ちなみに筆者は、ゆるがない努力家のジンベイザメでした!今後も海を大切にしていきます…!!

営業3課は…
ジンベイザメ×2
アジアゾウ×2
ホッキョクグマ
クツヘラサギ
ビロードカワウソ
カバ
ユキヒョウ
ウミイグアナ
シロフクロウ

と結構バラバラでした!色んな人がいます!

企業にとっても、実は相性がいい

診断は「参加型コンテンツ」だからこそ、ただ情報を届けるだけでなく、ユーザーとの接点を自然に生み出せます。認知拡大はもちろん、体験を通じて興味関心を可視化し、リード獲得や次のアクション(問合せや資料請求)につなげる施策としても活用できます。

たとえば、

・あなたにぴったりのキャラクター診断
・あなたに似ている⁉お菓子擬人化診断
・おすすめメニュー診断

説明より、体験。読んでもらうより、参加してもらう。そのほうが、記憶に残ることがあります。
そして何より、結果をシェアしてもらえる。

これはエンタメの強さです。

でも、流行っているから、だけでは作らない

ここだけは、少しだけ真面目に。

診断コンテンツは、「なんとなく流行っているから」で作るには、実はそれなりに本気が必要です。
質問設計も、結果の言葉も、世界観も。お金も、時間も…

ただの質問集を作って終わりになってしまうか、ちゃんと体験になるかは、設計次第。
だから私たちは、最初にこう考えます。

「何を、どう感じてもらいたいですか?」
「どういう目的でつくりますか?」
診断はあくまで手段。

伝えたいことがあるからこそ、意味を持つコンテンツになります。

私たちが大事にしたいこと

私たちは、「診断コンテンツを作る会社」ではなく、
「伝えたいことを、体験に変えることができる会社」でありたいと思っています。

診断がベストなら、診断を。他の方法のほうが合うなら、そちらを。
大切なのは、“やること”ではなく、“どう伝えるか”。
今回のコンテンツも、その一つの形です。

もし今、「伝えたいことがある」「今のやり方で本当に届いているのか不安」そんな思いがあるなら。
診断コンテンツを作るかどうかは別として、一度、伝え方そのものを整理するところから
お話しできればうれしいです。

イラスト@Hikaru_Cho