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印刷会社バンフー座談会「用紙あるある~最近の用紙事情どう?」

2023年7月某日、バンフーのパートナー企業である紙専門商社のベテランOさんとバンフー社員で
「用紙座談会」をおこないました。
座談会テーマは「用紙あるある~最近の用紙事情どう?」
印刷に関わるすべての方の興味を引く面白い座談会となりましたので、その様子をご紹介します。
座談会参加メンバー
以上が座談会の参加メンバーです。
それでは早速「用紙座談会」スタート!!
お客様対応時よくあるご質問「これより白い用紙ってある?」
みなさん、本日は「用紙座談会」にお集まりいただき、ありがとうございます。今日はみなさんもご存じ「用紙と言えばこの人!」紙専門商社のOさんにお越しいただきました。せっかくの機会ですので、みなさんが普段感じている疑問点をどんどん出して、用紙の知識を深めていきましょう。
お手やわらかにお願いします。
本日はどうぞよろしくお願いいたします!!
早速ですがOさん、印刷会社の営業としてお客様対応時よくいただく質問が「これよりも白い紙ってある?」というものです。正直紙は大体白い。けど、より白い用紙をご注文される企業様が増えてきている気がするんです。「白い紙」とご注文を受けた場合、何をおすすめするのが正解でしょうか?
そうですね。スーパーホワイト、ハイホワイト、ウルトラホワイト、マキシマムホワイトなど、バリエーションも従来より増えましたね。生産の際、白色度を高める手法もありますし、技術を使って白くする手法もあるんですよ。
ふむふむ。なるほどですね。
白さは「白色度」という数値で測ることもできるのですが、結局、人の感じ方はそれぞれ違うことを念頭においてほしいです。
例えばよく、特殊紙ではスノーホワイトが「白い」と言われていますが、光沢のあるコート紙のスーパーアートと比べるものではないです。なぜなら、この2つを同時に見せた時「前者が白い」と言う人もいれば「後者が白い」という人もいて、本当に人によって変わってきます。
だから、聞かれた場合はやっぱり実際に見てもらった方がいいですね。食べ物と一緒で、好みもありますし。
発色が良い用紙ってあるの?
ありがとうございます。確かに、お客様からご注文時よくいただく質問ってありますよね。他にありますか?
お客様から「発色が良い用紙ってある?」というご質問もよくいただきます。「発色が良い紙」というと、どんなものがありますか?
「発色が良い紙」というより、「発色をよくするにはどんな手法があるか」を考えるといいと思いますね。印刷手法だと、色をより明確にするためにインクを多めに盛るとか、線数を上げる指示をするとか。
用紙選定の場合は、何の用紙かというより、塗工紙、非塗工紙、微塗工紙など、どれを使うか、デザインによって見極めるのが重要ですね。あと、表面の平滑さ(粗さ、ラフさ)も同時に見るといいと思います。例えば平滑性がある用紙に印刷すると網点がシャープにでる=絵柄がシャープに表現できる、という事があります。
注意してほしいのは、白色度の時にもお伝えましたが、お客様のイメージのヒアリングをしてから提案することですね。自分の主観でこの絵柄ははっきり見せたいからコートがいい、と決めてしまうと可能性をせばめてしまいますから。
まずは何より、お客様へのヒアリングとそれに合わせた内容をお届けする事が重要という事ですね。ただ、お客様の中でもイメージが固まりきっておらず、「クールな感じのポストカードを作りたい」などのご注文をいただく場合もあります。その場合、Oさんだったら何を勧めますか?
お客様からおすすめを教えてほしいとご要望をいただいた場合ですね。
そうですね、例えば、Wさんは「クール」というと何が思い浮かびますか?
私が「クール」と聞いて思いうかぶのは〇〇さんですかね(有名クールモデル)
それなら、一旦デザインや使うシチュエーション抜きにすると、ワンダルアートあたりですかね。少し青いので被写体が良く見えるし、高級感があると思います。ただし、これは一例ですね。
なるほど。今Oさんが私にしてくださったように、お客様との会話を通してイメージを具体化し、それに対応した用紙をご提案していくのが大切という事ですね。
その通りです。しっかりヒアリングした上で、お客様と一緒に決めていってほしいです。
流行りの用紙ってあるの?
ありがとうございます。この流れで「今流行っている用紙」があれば教えていただきたいです。何かありますか?
今流行っている用紙ですか…。何かありますかねぇ。
ただ大前提として、再三お伝えているように「用紙は相談して決めていくもの」ということを大事にしてほしいです。用途、サイズ、予算、デザイン、継続案件なのか?このあたりをしっかりと確認して、お客様と一緒に決めていってくださいね。
かしこまりました!
それを踏まえた上で、営業の私からすると、流行に敏感とされるデザイナーさんはヴァンヌーボ、ビーセブン、などよく同じ銘柄を選択される傾向があります。結婚式系だとサンシオン等もよく相談されます。
たしかに業界によって、知名度が高い銘柄を指定されることは多いですね。しかしそれは、単純にお客様が用紙の銘柄をそんなにご存じなかったり、いつもの用紙が安全と思われて選ばれる場合もあります。
例えばアヴィオンという用紙はちょっと柔らかい素材感の手触りで、汎用性があるんですが、知名度はまだまだなところがあります。しかし一度お客様に紹介すると採用頂いたり、リピート頂いたりすることがあります。
なるほど…。
だからこそ、指名の銘柄をそのまま見積もりに起こすだけでなく、営業の皆さんが同系統の用紙も一緒に提案することで、お客様も用紙の知識を広げて頂く事ができ、新たなニーズも引き出せるのではないでしょうか?
同系統の用紙も一緒にご案内してみます!
知名度がまだ低い用紙も、私たちの手で広めていくことが大事なんですね。
そのうえでOさんが「今流行っている」と感じる用紙は具体的に何かありますか?
あえていうなら、ここ最近だと黒い用紙がよく出ている気がします。やっぱり黒って高級に見えますしね。ブラックカードのイメージもあって、費用をかけているというのも伝わりやすい用紙だと思います。
そういえば、最近届いた某有名アーティストのファンクラブ会報誌は、色上質にUVニス厚盛で、高級感を感じました。
不動産系も黒い紙に金等使っているところが多いですね。販売商品が高価という事もあり、チラシや冊子に対しても差別化を図っているんだと思います。
確かに黒に箔押しがされた名刺やDMは、第一印象でスタイリッシュで洗練された印象をうけます。
これから流行る用紙は?
勉強になります。さらに深堀して、これから流行りそうな用紙はありますか?
これから流行りそうな紙と言えば、やはり自然環境配慮系かと思いますね。混抄紙(こんしょうし)が選択肢の1つになっている傾向はあります。
(※混抄紙:紙の材料に木材の繊維(パルプ)以外の素材を混ぜた用紙)
混抄紙…具体的に何かありますか?
小豆の殻入った用紙や、茶殻が入った用紙なんかも出ています。企業が製造工程で出る副産物をうまく用紙に混ぜることで、自然環境に配慮をしていこうという流ればだいぶスタンダードになってきていると思います。業界ごとに自然環境に配慮した用紙を協力して作ることもあります。
ごみを出さないことも大事だけれど、本来捨てられるものを再利用するという意識も高まっていますね。
FSC®森林認証印刷だけではなく、紙そのものから考えていく時代ですね。お客様の業種を見ながら混抄紙もおすすめしてみます。
おしゃれな用紙と言えば?
話題を変えて「おしゃれな用紙」について話をしたいと思います。「おしゃれ」と一言で言っても、人によって様々だと思いますが、Oさんは「おしゃれな用紙」とはどんなものだと思いますか?
例えばエンボスが深いほど高級に見えるから「おしゃれ」なんじゃないでしょうか?さきほどもお伝えしましたが、黒は、黒ければ黒いほど高級に見えるし、テクスチャーは、強ければ強いほどこだわりを感じるかもしれませんね。
エンボスだとサイタンやテンカラーエンボス等対応したことあります。黒だとNTラシャ漆黒やテンカラー漆黒ですね。
そうですね。調べるとたくさんありますね。
僕はモスという用紙でDMをつくったことがあります。コンクリートをイメージした用紙を探されていたのですが、仕上りバッチリでした!
美容系の案件は商品の色を見せたいからダルアートが使われやすかったり、美術系の案件は手触りがあるモンテアルバだったり、「おしゃれ」も業種によって変わりますよね。
最後に各自おすすめの用紙を教えてください
ありがとうございます。用紙に関する疑問や解決策などを議論でき、とても有意義な座談会になりました。最後に、各自イチオシの「おすすめ用紙」を一つ教えてください!
私は里紙ですね。
僕はファーストヴィンテージです。
私はやはり本日の会話にも出したアヴィオンですね!
私はパチカかな?好きなアーティスト冊子の表紙に使われていた、という理由なのですが。
そういうのでもいいと思いますよ。バンフーさんには店舗もあって、営業もおられるので、お客様に用紙見本帳をたくさん見てもらって一緒に決めていくのが大事だと思います。
みなさん知っているようでいて、まだまだ知らない用紙の銘柄はたくさんありますしね。意外と用紙ってたくさんあるし奥が深いですよ!
まとめ
バンフーの「用紙座談会」はいかがだったでしょうか?
用途やイメージは決まっているけど用紙はどれにしたらよいかわからない
街でもらったおしゃれなDMと同じ用紙にしたいけど、紙の銘柄がわからない
デザインに合う用紙探して 等おまかせください。
店舗に豊富な用紙見本帳を準備しており、用紙に詳しいスタッフと強力なサプライヤーがついています!ご予約は不要です!
バンフーでは今回の座談会のように社員が常に最新の知識や技術を習得する機会を設け、
お客様の「こんなの作りたい、でもどうやったら良いの?」というお悩みを解決します。
「印刷会社は、モノを印刷する所。というイメージがあるけど、気軽に相談していいの?」
と思われるかもしれませんが、気兼ねなく、いつでもお気軽にバンフーまでご相談ください♪
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