ぐっさんの簡単レタッチ術 その23

こんにちは!
飯田橋店の山口です。

「ぐっさんの簡単レタッチ術」も半年くらい続けさせていただきましたが、
今回と次回でおしまいとなります。

そこで最後にまとめの意味で、一点レタッチ例を見て頂こうかと思います。

さて、こんな画像がありまして

こんな感じに補正したお話です。

これは自身の結婚式のお料理でパンが器に被せてあるスープでしたが、
試食会の時も本番も食べられなかったのが今も悔やまれてなりません・・・

まずは特に何も考えずに、軽く「シャドウ・ハイライト」を試してみます。

あまり変わって見えませんかね・・・(汗)

ところで、今回レタッチした後に描画モードの「スクリーン」を試し忘れた事に気がつき、
再度レタッチしてみましたが、結果的に省いた方が良かったので今回は使ってません。

さて、ここからが本番です。
まずはハイライトセットアップ的補正です。

黄味の強い、暗くオレンジっぽい色被りした画像なので、
Bを中心に以下G、Rの順にトーンカーブが大きく左に平行移動しています。

ここで注目していただきたい部分があります。
下の画像の赤丸の部分です。

マスクで保護して今回の補正が及ばないようにしています。
そのため、マスクを外して見てみますと色被りが補正されないまま残っています。
(マスクの色と似ていて紛らわしいですが・・・)

なぜかというと、マスクをしないで今回の補正を画像全体にかけてしまうと

お皿の一番明るい部分をハイライトに設定しましたので、
それより明るいフォークの部分が、このように調子が無くなって白飛びしてしまいます。

そこで、まずフォークの明るい部分はそのままにして、
それ以外を補正しまして、次は下のようにフォークの明るい部分以外をマスクし・・・

フォークの明るい部分だけにこのような補正をかけました

RGB全体に対して、カーブをやや左に平行移動させてハイライト側から全体的に明るくして、
BとGの中間のカーブを持ち上げてオレンジっぽい被りを押さえました。

マスクなしで補正したのが左側です。
右側は今回の例ですが、フォークの明るい部分の階調が残っていると思います。

さて、長くなりましたので今回はこのへんで
ではまた来週!