ぐっさんの簡単レタッチ術 その12

こんにちは!
飯田橋店の山口です。

前回RGBの各チャンネルごとの色調の変化を見て、
3原色とそれぞれに対応する補色を覚えておけば色の調整もやり易いかな・・・
とお話しました。

でも、手元にこの図がなくて忘れてしまった時どうしたら良いでしょう?

この3原色とそれぞれに対する補色を簡単に知る方法ですが、
会社にあった「カラーマネジメント」という本に書いてあったので、
ここでご紹介しようかと思います。

この本では、こんな問いかけをしています。
「スペクトルの関係-なぜGRB、YMCKといわないのか」

ところで、「スペクトル」という言葉を調べてみると、
色々な場面で使われていて言葉の定義も様々ですが、
この場合はこんな図(自作のあやしい図ですが・・・)を
イメージしていただけると良いかと思います。

電磁波の中の可視光線のみを取り出して、
波長の長さの順に並べた図です。

私達は普段から当たり前のようにRGBやCMYKと言ってますが、
並びの順番には理由があるようです。
ちょっと要約してみますと

・スペクトルの色の順番は、波長が長いほうから並べるそうで、
その順番は赤(Red)、 橙(Orange)、黄(Yellow)、
緑(Green)、青(Blue)、紫(Violet)となります。

・加法混色の原色の赤、緑、 青はこのROYGBVの順に従い、
RGBの順番になります。

・減法混色の原色は、対応する加法混色(補色)の原色の順番に合わせます。
RGBに対応させると、CMYの順番になります。

上の3つのルールから、
補色を思い出したい時にこんな事をしてみることを提案しています。

上のように紙にRGBと書いて、その真下にCMYと書きます。

このようにすると下の図からも判るように

加法混色の原色は減法混色の補色と一致しています。

レッドとシアンの関係を例にすると加法混色の原色であるレッドは、
同時に減法混色のシアンの補色になっています。

少し話がややこしくなってしまいましたが、
このように紙に書く事によって

レッド ←(補色の関係)→シアン
グリーン←(補色の関係)→マゼンタ
ブルー ←(補色の関係)→イエロー

であることが簡単に判るのですね!
「トーンカーブ」による色補正で、
これは中々便利なのではないでしょうか?

こうして紙に書いておけば、補色の関係が一目で判るので、
例えば
RGBモードでシアン味を減らしたいと思ったら・・・
Cの補色はRで、C=G+Bなので→Rを増やすか、G+Bを減らす

CMYKモードで青味(ブルー)を減らしたいなら・・・
Bの補色はYで、B=C+Mなので→Yを増やすか、C+Mを減らすと言った事が、
この紙を見て簡単に予想する事ができるのではないかと思います。

ではまた次回