ぐっさんの簡単レタッチ術 その11

こんにちは!
飯田橋店の山口です。

今回はRGBのカラーモードでのトーンカーブで個別のチャンネルを動かすと
色調がどう変化していくか見ていきます。

まずはこのようにグレー調の画像があったとします。
01優樹グレー

RGBでは、光の3原色の混色で色を作っていく訳ですが
01-2RGB

RGBのカラーモードのトーンカーブで画像の色調を黄色っぽくしたいとしたら・・・
どうしたらよいでしょうか?

RGBですので、を使うのですが、
上の図を見ると黄色がないのでちょっと考えてしまいませんか?(自分だけかも・・・)

こんな時に思い出してほしいのはこの加法混色の図です!
01-3加法混色

これを見ると、レッド光とグリーン光を足すと黄色になってますね。

このように、画像の色調を黄色っぽくしたい場合は、
RGBの3色のうちRG(イエロー)を相対的に増やしてあげるか、
又は、RG以外のBを相対的に減らしてあげればよいかと思います。

この時、B(ブルー)がターゲットである黄色(イエロー)の補色である事に注目して欲しいと思います。

今回はBチャンネルのトーンカーブを操作してみます

まず最初はこんな感じです。
02優樹変更前

ブルーの中間点にアンカーポイントを置きます。
変更前の数値である「入力」が「128」、変更後の数値である「出力」も「128」です。

試しに、ブルーチャンネルのカーブを下げて出力を80にしてみると、
02-2優樹グレー→イエロー

RGBの3つの光のうち、ブルー光が相対的に弱まった事で画像の色調が黄色くなりました。

次にこのようにブルーのカーブを上げると
02-2優樹グレー→ブルー

画像が青っぽく(正確には青紫)なります。

ですので、逆に画像から黄色っぽさを減らしたい時は、こ
ようにブルーを増やすか、又はRG(イエロー)を相対的に
減らしてあげればよいかと思います。

以下、他のチャンネルでも見ていきましょう

レッドを減らすと補色であるシアン(青緑又は藍)調になります。
03-1優樹グレー→シアン

 

レッドを増やすと赤っぽくなります。
03-2優樹グレー→レッド

 

グリーンを減らすと補色であるマゼンタ(紅)調になります。
04-1優樹グレー→マゼンタ

 

グリーンを増やすと緑っぽくなります。
04-2優樹グレー→グリーン

 

これまでの事をまとめますと・・・
・レッドのカーブを上げる →赤っぽくなる
・レッドのカーブを下げる →その補色であるシアン
(青緑又は藍)っぽくなる

・グリーンのカーブを上げる→緑っぽくなる
・グリーンのカーブを下げる→その補色であるマゼンタ
(紅)っぽくなる

・ブルーのカーブを上げる →青紫っぽくなる
・ブルーのカーブを下げる →その補色であるイエロー
(黄色っぽ)くなる

つまり、3原色とそれぞれに対応する補色を覚えておけば、
色の調整もやり易いといえそうですね!

それには、この図があると便利なのですが
09加法混色1
レタッチする時は、この図が手元にないことが普通だと思います。

では、そんな時にどうしたら良いでしょうか?
このことを次回考えてみたいとおもいます。

ではまた次回